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生体内より摘出された抗酸化剤添加ポリエチレンの物質構造の変化

研究課題

研究課題/領域番号 19K18462
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56020:整形外科学関連
研究機関三重大学

研究代表者

刀根 慎恵  三重大学, 医学部附属病院, 助教 (80763739)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
キーワード人工関節置換術 / ポリエチレン / インサート / ライナー / 酸化度 / 酸化誘導時間 / 酸化 / 抗酸化剤添加 / ビタミンE / polyethylene / oxidation / crystallinity
研究開始時の研究の概要

現在、人工関節置換術において抗酸化剤添加ポリエチレンが臨床応用されており、実験的には良好な結果が報告されている。しかしながら、含有された抗酸化剤が生体内において有効かどうかに関する報告は少ない。また、関節液に存在する不飽和脂肪酸が酸化劣化を促進させる可能性が近年報告されており、抗酸化剤が脂質混入後も酸化劣化を抑制することができるのかどうかも現時点では解明されていない。そこで、我々は生体内より摘出された抗酸化剤添加ポリエチレンを用いて、物質の解析を行い生体内での変化や状態を明らかにすることを目的とする。

研究成果の概要

本研究では生体内より抜去された抗酸化剤添加高度架橋型ポリエチレン(HXLPE)の酸化劣化について検討した。対象は人工股関節置換術及び人工膝関節置換術後に生体内から抜去された第2世代HXLPEのうち、抗酸化剤添加されたHXLPE20例であり、最大酸化度酸化誘導時間を測定した。結果としては酸化誘導時間はビタミンE指数に依存し、抗酸化剤混合HXLPEよりも抗酸化剤浸漬HXLPEの方がより高い耐酸化能を有する結果となった。しかしながら、最大酸化度は生体内期間と有意な相関を認めたことから、抗酸化剤が添加されていても酸化劣化が進行する可能性が示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

抗酸化剤添加高度架橋型ポリエチレンにおいては実験的に高い酸化能を有することが報告されている。しかしながら、本研究において酸化能は生体内の留置期間に伴って徐々に減少していき、生体内留置期間に沿って酸化度が上昇することが示された。これは人工関節の耐久性に影響する可能性があり、学術的・臨床的に非常に重要な結果である。今後はさらに長期間体内に留置されたサンプルについてさらなる検討が必要と考えられる。

報告書

(5件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 第1世代及び第2世代ハイリークロスリンクポリエチレンの抜去サンプルの比較検討2020

    • 著者名/発表者名
      刀根 慎恵
    • 学会等名
      第35回日本整形外科学会基礎学術集会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-01-30  

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