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びまん性特発性骨増殖症の予後及びその危険因子の解明:住民コホートの追跡

研究課題

研究課題/領域番号 19K18475
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56020:整形外科学関連
研究機関和歌山県立医科大学

研究代表者

籠谷 良平  和歌山県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (00597081)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワードびまん性特発性骨増殖症 / 追跡調査 / 大規模コホート / 危険因子 / 疫学 / コホート研究 / 骨粗鬆症 / 椎体骨折 / 予後 / 新規発生率 / 発生危険因子
研究開始時の研究の概要

びまん性特発性骨増殖症(diffuse idiopathic skeletal hyperostosis: DISH)は椎体前面にある前縦靱帯の骨化が連続して起こることにより脊椎の可動性が低下する病態であり、脊椎骨折を引き起こすと高率に脊髄損傷を引き起こし受傷者の生活の質を著しく低下させる。DISHの病態は不明な部分が多いが申請者らは、地域代表性を有したコホートにて全脊椎のX線撮影を行い、DISHの有病率及び3年での発生率を明らかにすることが出来た。本研究は同コホートにてDISHの追跡調査を行いDISHの発生や進行に関する防御および危険因子を明らかにする。

研究実績の概要

びまん性特発性骨増殖症(diffuse idiopathic skeletal hyperostosis: DISH)は椎体前面にある前縦靱帯の骨化が連続して起こることにより脊椎の可動性が低下する病態であり、脊椎骨折を引き起こすと高率に脊髄損傷を引き起こし受傷者の生活の質を著しく低下させる。その臨床報告は高齢化社会と共に増多の一途を辿るもののその疫学報告は数少なく、未だその病態は不明な部分が多いが申請者らは、地域代表性を有したコホートにて全脊椎のX線撮影を行い、DISHの有病率及び3年での発生率を明らかにすることが出来た。本研究は同コホートにてDISHの追跡調査を行いDISHの発生や進行に関する防御および危険因子を明らかにする事を目的としており、3年での新規発生率は7.22%と高く、またその危険因子が男性、年齢、BMI,高骨密度、である事を発表している。令和3年度は、大規模コホートとして15年目の追跡調査を実施した。現在解析を進めている。また、研究者はびまん性特発性骨増殖症の臨床研究も行っており順次発表を行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

新型コロナウイルスに伴う影響にて追跡調査や研究の遅延が生じた

今後の研究の推進方策

ベースライン調査から15年目の追跡調査にかけて、①X線検査:ベースライン調査に参加者全員に全脊椎前後像、側面像を撮影②骨密度測定:Dual Energy X-ray Absorptiometry(Hologic Discovery)にて、腰椎L2-4、大腿骨近位部(Femoral Neck, Ward's Triangle, Trochanter)の骨密度を測定③問診調査:飲酒、喫煙、運動習慣、職業歴などをはじめとする200項目の詳細な生活習慣に関する問診票④身体・運動機能検査:身長、体重、両握力を測定する。対象者全員を対象に通常歩行で6mを歩行してもらい、歩行速度を算出する。片足立ちテストで開眼で片足で立っていられる時間を(測定、いす立ち上がりテストではいすから5回立ち上がりを繰り返しその総時間を記録⑤ 診察:背部下肢症状に対する問診と徒手検査を行う。問診には、症状のある場所、間歇跛行とその距離、手術既往、背部痛・下肢痛の Visual alanogue scale score、姿勢による腰下肢症状の変化が含まれる。徒手検査の内容は腰椎前屈/後屈テスト、Floor finger distance(cm)、足背動脈の触知、下肢挙上テスト、徒手筋力検査、上下肢反射、Hoffman・Babinski反射を含む。⑥ 予後情報の収集:DISH有病者の要介護認定の有無とその日時を確認する。不参加者については、死亡、転出の有無を確認する。経過中骨折を来したものについてはその経過を記録を行っている。以上のデータを用いて、ベースライン調査時の運動機能調査結果とのデータリンケージにより、DISH有病者の運動機能の低下の有無、DISH有病者、DISH有病者予後を明らかにする。

報告書

(5件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2023 2022 2019

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] びまん性特発性骨増殖症(DISH)を伴う胸腰椎椎体骨折に対するハイブリッド法による治療経験2023

    • 著者名/発表者名
      籠谷 良平
    • 学会等名
      日本脊椎インストルメンテーション学会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] びまん性特発性骨増殖症(DISH)に伴った強直脊椎の下端椎及び隣接椎骨折に対する経皮的椎体形成術(BKP)の小経験2022

    • 著者名/発表者名
      籠谷 良平
    • 学会等名
      和歌山最小侵襲整形外科フォーラム
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] びまん性特発性骨増殖症(DISH)に伴った強直脊椎の下端椎及び隣接椎骨折に対する経皮的椎体形成術(BKP)の小経験2022

    • 著者名/発表者名
      籠谷 良平
    • 学会等名
      和歌山MIOS
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] びまん性特発性骨増殖症の発生率と危険因子:3年の大規模住民コホートの調査結果より2019

    • 著者名/発表者名
      南方 邦彦
    • 学会等名
      第48回脊椎脊髄秒学会学術集会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-12-25  

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