研究課題/領域番号 |
19K18494
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
渡邉 修司 福井大学, 学術研究院医学系部門(附属病院部), 助教 (00596679)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 靭帯骨化症 / ttwマウス / 疾患関連候補遺伝子 / エクソソーム / ttw マウス / 後縦靭帯骨化症 / GWAS / ttw mouse |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、ヒト後縦靱帯骨化標本・黄色靭帯骨化標本および遺伝的に石灰化・骨化が生じる慢性脊髄圧迫モデルttwマウスを用いて、後縦靱帯骨化症例の全ゲノム相関解析によって明らかとなった疾患関連候補分子(STK38L,RSPO2,HAO1, CCDC91, RSPH9)の発現解析および機能評価を行う。これらの解析により真に骨化発現・進展に関与する分子の特定がされ、さらにその発現時期や発現部位を解析することにより、脊柱靭帯に骨化が生じるメカニズム・病態の解析につながると考える。骨化巣発生や進展に関するさらなる病態解明を進め、治療へのアプローチを考察する。
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研究成果の概要 |
本研究は主に手術時に採取したヒト後縦靭帯骨化(OPLL)・黄色靱帯骨化(OYL)標本および脊柱靭帯骨化モデル動物であるttwマウス頚椎を用いて、骨化部周囲における骨化に関連すると考えられている遺伝子、蛋白について免疫組織学的に評価を行った。これにより、骨化初期にはHAO1、RSPO2と呼ばれる遺伝子の発現が骨化部周囲で発現することがわかった。動物モデルを使用することで経時的な評価を行うことが可能であり、これにより遺伝子が経時的に変化していくことも結果で示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脊柱靭帯骨化症はいまだに原因不明の疾患とされ、明確な治療法が確立されておらず、手術により神経麻痺の進行予防を行う他に有効な治療は報告されていない。本研究により、靭帯骨化症の初期段階に関与する遺伝子が示唆され、これらがさらに詳細に研究されることで、将来的には靭帯骨化症の治療につながる可能性があると考えられる。
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