研究課題/領域番号 |
19K18496
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
鈴木 望人 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院助教 (30826748)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 変形性関節症 / 軟骨変性モデル / DMM手術 / ADMA10 / CD44断片化 / 軟骨変性 / ADAM10 / ヒアルロン酸 / 変形性関節症モデル |
研究開始時の研究の概要 |
変形性関節症 (OA) 患者は増加傾向であるものの、有効な治療法は未だ存在せず、OAに関する研究は重要である。OAにおける軟骨変性には様々な因子が関与しており、ヒアルロン酸レセプターであるCD44は軟骨変性・保護に関与している報告は散見される。以前in vitro研究にて軟骨変性や機械的刺激によって①CD44断片化が亢進している、②CD44断片化にADAM10が関与している、について報告した。本研究では、ADAM10欠損マウスを作製して、OAモデルにおけるCD44断片化とADAM10の関与について解明し、OA治療および予防につなげていきたいと考えている。
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研究成果の概要 |
ヒアルロン酸レセプターであるCD44とヒアルロン酸の結合は細胞外マトリックスを保持し,軟骨細胞の恒常性を維持する。本研究期間において、変形性関節症における軟骨変性や伸展ストレスによる機械的刺激ではCD44断片化が亢進し、CD44断片化に最も関与している蛋白分解酵素としてADAM10が考えられることについて研究を行ってきた。ADAM10(CD44断片化における主要プロテアーゼ)を軟骨特異的ノックアウトマウスとしてCol2a1-cre;ADAM10fl/flを用いて、野生型マウスと比較検討を行うことで、軟骨変性におけるADAM10の役割について示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢化社会において変形性関節症 (OA) の患者は増加傾向であるものの、有効な治療法は未だ存在せず、OAに関する研究を進めていく必要がある。軟骨変性に関与しているヒアルロン酸レセプターであるCD44について解明していくことが、軟骨変性のメカニズムを解明することにつながると考えている。本研究は軟骨変性におけるCD44断片化とADAM10の関与について解明していくことで、軟骨変性の病態のメカニズムを解明でき、OA治療および予防につなげていくことができる。本研究の成果により、今後新たなOA予防の治療薬開発の一助となると考えられる。
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