研究課題/領域番号 |
19K18508
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 東京国際大学 |
研究代表者 |
戸島 美智生 東京国際大学, 医療健康学部, 准教授 (10735442)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | キック動作 / 腰痛 / 腰部 / 股関節 / 発育期 / サッカー / 三次元動作解析 / サッカー選手 / 動作解析 / 筋タイトネス / 腰椎 |
研究開始時の研究の概要 |
発育期中学生サッカー選手の腰痛には腰部障害(腰椎分離症、腰椎椎間板症)が影響し、この時期特有の下肢筋タイトネス増加に伴う股関節の運動制限と腰椎の過剰な可動性が腰椎に過負荷となることが要因と考えられる。本研究では、発育期中学生サッカー選手を対象に下肢筋タイトネスとキック動作の三次元動作解析法を用いて分析し、腰部障害の有無で発育発達に伴う縦断的な変化を追い、腰痛発症メカニズムを解明し、その治療法および予防法の開発に繋げる。
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研究成果の概要 |
発育期サッカー選手には体後屈型腰痛症が多く、大腿四頭筋タイトネス増加に伴う股関節運動の伸展制限や過剰な腰部運動が原因と考えられる。 本研究では、発育期男子中学生サッカー選手を対象に、三次元動作解析装置でキック動作を測定した。その結果、シュート(ボール)速度を早くするためには、左右股関節回旋角度と重心高が関係した。腰痛発症群では、キック動作時の股関節伸展時期に股関節運動が小さく、代償として腰部伸展運動が大きくなることが関係した。よって、腰部への過負荷が腰痛と関係する可能性があり、股関節と腰部の連動性の破綻を改善することが重要と考えた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、三次元動作解析による腰部運動測定法を用い、発育期サッカー選手のキック動作中の腰部運動を測定し、腰痛発症有無での比較データを取得することに成功した。その結果、シュート速度を早くするためには、左右股関節の回旋角度と重心高が関係した。また、下肢筋タイトネスによる動作中の股関節または腰部の機能障害が伸展型腰痛症などの腰部障害と関係することを明らかにした。伸展型腰痛症の発症メカニズムの1つである、股関節と腰部の連動性の破綻を解明した。発育期サッカー選手の腰痛発症の予防として、下肢筋の柔軟性を改善することと、動作中の腰部と股関節の連動性を改善することが重要であると考えられる。
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