研究課題/領域番号 |
19K18526
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
大原 敏之 東京医科歯科大学, 東京医科歯科大学病院, 助教 (00793001)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 高気圧酸素治療 / 人工膝関節手術 / 軟部組織腫脹 / 人工膝関節置換術 / 変形性膝関節症 / 術後機能回復 / 入院期間短縮 / 人工膝関節全置換術 / 術後軟部組織腫脹 |
研究開始時の研究の概要 |
人工膝関節全置換術は膝の変形や疼痛などに伴う機能障害に対する良い治療である。しかし、機能回復には手術だけではなく、術後のリハビリが重視されるが、手術侵襲に伴う膝関節周囲軟部組織の腫脹の残存や遷延が回復を妨げる例も散見される。 高気圧酸素治療は酸素供給の減少した組織の酸素化を図る治療であり、スポーツでの靭帯損傷や肉離れなど軟部組織外傷に対する急性期の治療として有効性が認められている。 我々はTKA患者の術後にHBOを行う群とHBOを行わない群の2群に分け、経時的に経過を追うことでHBOが術後膝関節周囲の腫脹の軽減に有効であることを示し、可動域や疼痛、血液検査データの推移についても検討する。
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研究成果の概要 |
変形性膝関節症は、人工膝関節置換術(TKA)により除痛や変形矯正、可動域回復が得られ、ADLやQOLが改善されるが、術後軟部組織の腫脹は、これまで安静やアイシングによる対症療法が主であった。 軟部組織腫脹や循環障害に対して、2ATA以上の高気圧酸素を吸入し溶解型酸素量を増やすことで治療する高気圧酸素治療を行い、腫脹の減退が可能か検討することが目的であった。Randomized Controled Trial研究を予定したが、COVID19の影響により2020年4月から高気圧酸素治療が停止し、感染対策のために大きく人員を制限した治療をせざるを得ず、期間中の症例リクルートは不可能であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
人工膝関節置換術(TKA)後の膝関節周囲軟部組織の腫脹は、これまで安静やアイシングによる対症療法が主であった。高気圧酸素治療(HBO)による術後介入により、学術的にはこれまでに存在しない整形外科待機的手術に対するHBOの有効性を示し、後療法の選択肢を増やすことができること、社会的にはリハビリ期間や入院期間の短縮、術前以上のADLへの早期復帰を可能にすることでの医療経済の負担軽減を示す予定であった。しかしCOVID19の影響により、2020年4月から高気圧酸素治療は、感染対策のために大きく人員を制限した治療をせざるを得ず、期間中の症例リクルートは不可能であった。
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