研究課題/領域番号 |
19K18528
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
下崎 研吾 金沢大学, 医学系, 協力研究員 (10800617)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 早期変形性膝関節症 / 超音波 / MRI / 立位 / 動的評価 / 半月板動態 / 超音波検査装置 / 荷重 |
研究開始時の研究の概要 |
変形性膝関節症(膝OA)は進行すると人工関節手術が必要となり、QOLの低下に直結する。そのため超高齢化社会を迎えているわが国においては、単純X線では異常を検出できない早期に診断・治療し病状進行を予防することが重要である。我々は早期の膝OA発症のトリガーとなる半月板に注目した。本研究は我々の考案した立位MRIおよび超音波にて早期の膝OAの診断・治療に有用な荷重・屈伸時および治療介入後の特徴的半月板動態を見出すことを目的とする。本研究は超音波評価に立位MRIを併用した独自性の高いものであり、早期の膝OAに対する超音波を用いた新しい診療が関節温存・健康寿命の延伸に大きく貢献すると確信している。
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研究成果の概要 |
早期変形性膝関節症(膝OA)患者に対する動的超音波検査にてこの評価が「内側半月板の機能を評価することに適しており、早期膝OA患者に対するスクリーニングとして有用である」ことを示した。 また早期膝OA患者に対する立位MRI検査に関しても、同様に変性した内側半月板で非常に大きな半月板の逸脱(機能低下)を生じるが、内側半月板の特殊断裂形態である後根断裂では逸脱の変化が少ないという新たな知見を得た。 さらに外側楔状足底板の効果の評価では「立位超音波を用いて外側楔状足底板治療効果の可視化が可能」という臨床に直結する結果を得た。これらの結果は学会発表・論文発表として発信した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では早期変形性膝関節症(膝OA)に対する動的超音波評価および立位MRI評価によって早期膝OAにおける特徴的な内側半月板所見をスクリーニングが可能であり、また外側楔状足底板の治療効果判定も可能なことを示し本分野の診療の発展に大きく貢献したと考えられる。またこの結果からMRI検査が必要な症例が明確となり不適切な診断を受ける患者が減ることおよび低コストな超音波による評価であることは大きな社会的意義があると考える。
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