研究課題/領域番号 |
19K18548
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 独立行政法人国立病院機構村山医療センター(臨床研究部) |
研究代表者 |
矢内 嘉英 独立行政法人国立病院機構村山医療センター(臨床研究部), 整形外科, 医員 (70801900)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | AGEs / diabetes mellitus / AGE / 糖尿病 / 終末糖化産物 / 高血糖 / 靱帯骨化 / 靭帯骨化 / AGEs / ELISA |
研究開始時の研究の概要 |
後縦靭帯骨化症などの脊椎靭帯骨化症は、血糖コントロール不良の糖尿病患者に多く発症するが、その機序は不明である。高血糖状態では、糖とタンパク質は架橋形成により終末糖化産物(Advanced Glycation End Products; AGEs)を形成し、タンパク質を変性劣化させる。研究代表者は、糖尿病で高血糖状態が長期間続くと後縦靭帯や黄色靭帯を構成するタンパク質であるコラーゲンが糖と結合しAGEs化するために変性劣化し慢性炎症を起こし、靭帯が徐々に肥大・骨化していくとの説を提唱し、動物実験でその検証を行う。また、薬物により靭帯のAGEs化を抑えることによる靭帯骨化予防の可能性を検討する。
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研究成果の概要 |
2型糖尿病モデルラットであるZDFラット(fa/fa)、糖尿病を発症しない肥満モデルラットであるZucker Fattyラット(fa/fa)、そのコントロールであるZucker Fattyラット(+/+)の3群間(約6か月齢)で、後縦靭帯内の終末糖化産物 Advanced Glycation End products (AGEs; MGとCML)の比較をELISAによる定量および組織学的評価で行なった。ELISAでは、MGおよびCMLのいずれにおいてもZDFラットで有意な増加は認めなかった。組織学的評価においても、同様にZDFラットにおいて他種ラットに比し有意に強く染色されることはなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脊椎靭帯骨化症は、糖尿病や肥満を多く合併している傾向があるが、その機序の詳細は不明である。高血糖状態では糖とタンパクは架橋形成により終末糖化産物(Advanced Glycation End Products; AGEs)を形成し、タンパクを変性劣化させることが注目されている。本研究においては、糖尿病ラットおいて、脊椎靭帯にA G Esの有意な蓄積は認められなかった。この成果は、糖尿病やその他代謝疾患と靭帯骨化の研究発展の一助となると考える。
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