研究課題/領域番号 |
19K18557
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
永澤 誠之 滋賀医科大学, 医学部, 助教 (30750525)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 前立腺癌 / Super-Enhancer / MANCR / 上皮間葉転換 / Ying Yang1 / BRD4 |
研究開始時の研究の概要 |
前立腺癌において、Ying Yang1(YY1)という染色体ルーピングを誘導する転写因子が、前立腺癌細胞の増殖に必要であることから、YY1が染色体ルーピングを介して、Super-Enhancer(SE)の形成と標的遺伝子の転写を活性化し、増殖を促進する可能性を検討する。また、Super-Enhancerを形成するBRD4とYY1の双方が制御する標的遺伝子の探索を通じて、SEを介した新たなエピジェネティック治療への展開を目指す。
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研究成果の概要 |
アンドロゲン受容体非依存性PC3特異的にSuper-enhancerを形成する遺伝子を同定したところ、上皮間葉転換に関連する遺伝子群で多くを占めた。PC3にJQ1を投与したところ、遊走能と浸潤能の低下を認めた。JQ1の新たな標的遺伝子の同定を目的としてPC3におけるJQ1投与群とControl群におけるRNA-seqデータを比較したところ、Mitotically-Associated lincRNA (MANCR)というlong noncoding RNAがJQ1投与で顕著に低下することを見出した。そこでsiRNAを用いてPC3のMANCRを低下させたところ,遊走能と浸潤能の低下が認められた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
前立腺癌は日本における男性の癌罹患率において第1位になっている。転移性前立腺癌は致死性になることもあり、特に去勢抵抗性前立腺癌においては予後が限られていることが分かっている。今回の研究から、去勢抵抗性前立腺癌における標的遺伝子となりえる遺伝子を同定した。今後、前立腺癌の予後予測因子や治療標的としての有用性を検討したい。
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