研究課題/領域番号 |
19K18569
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
海野 奈央子 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (40836136)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 尿路結石 / オートファジー / 酸化ストレス / 細胞傷害 / 腎結石 / mTOR |
研究開始時の研究の概要 |
尿路結石の生涯罹患率は増加しており、形成機序の解明と再発予防法の確立は急務である。私たちは、酸化ストレスや炎症の亢進による尿細管細胞傷害が尿路結石の形成を促進することを証明し、傷害を抑えることで結石が予防できる可能性を見出した。傷害を受けた細胞は、自己を防御するためにオートファジーを誘導し、選択的に細胞内容物を除去することで細胞の恒常性を保つ。そこで、オートファジーの制御によって結石を予防できると着想し、以下の3つの観点からオートファジー機構の解明と、尿路結石のバイオマーカーの開発、さらにその制御による尿路結石の新規治療薬の開発を試みる。
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研究成果の概要 |
尿路結石は、単に尿中の無機物質の増加によってできるのではなく、酸化ストレスや炎症による腎尿細管上皮細胞の傷害が結石形成を促進するという全く新しい概念のもと、細胞保護作用をもつオートファジーに着目した。傷害を受けた細胞は自己を防御するためオートファジーを誘導することが報告されており、尿路結石においてもオートファジーの細胞保護作用を亢進させることで結石形成が抑制される可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
尿路結石の生涯罹患率は増加しており、形成機序の解明と再発予防法の確立は急務である。しかしながら、尿路結石に対する治療はその大部分を侵襲の強い外科的治療に頼っている。本研究から我々は、尿路結石の中で認められる細胞傷害に着目し、傷害を抑制することによる結石予防効果を検討したところ、細胞保護作用を示すオートファジーを活性化させることによる結石予防効果が発見され、新規治療薬となる可能性が示唆された。
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