研究課題/領域番号 |
19K18570
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
|
研究機関 | 東北医科薬科大学 |
研究代表者 |
阿南 剛 東北医科薬科大学, 医学部, 助教 (70816222)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 尿路結石 / オステオポンチン / 糖鎖生物学 / 糖鎖 / 糖転移酵素 |
研究開始時の研究の概要 |
尿路結石症は生活習慣病の一疾患であり、罹患数が大変多く再発率の高い疾患であるが、尿路結石症の成因の究明と再発予防法の確立はされていない。今回、尿路結石の形成過程に必要なオステオポンチンという糖蛋白質に着目し、オステオポンチンの糖鎖の機能と尿路結石形成との関連を調査する。オステオポンチン糖鎖変異が尿路結石形成過程にどのように関連しているのかを調べ、尿路結石診断、再発予測法の確立を目標としている。
|
研究成果の概要 |
尿路結石形成においてオステオポンチン(OPN)は必須な糖タンパク質である。今回、私たちはOPNの糖鎖に着目した。尿路結石患者110名と健常者157名の尿中OPN濃度と尿中OPN糖鎖を検索した。尿路結石患者では健常者と比較して、尿中OPN濃度は有意に減少したにも関わらず糖鎖変OPN(Gal3C-S-OPN)、ポリラクトサミン構造をもつOPNが有意に増加していた。結石患者では、ポリラクトサミン構造を有するムチン型O結合型糖鎖のOPNが増加することが示唆された。以上より、Gal3C-S-OPNは尿路結石患者で有意に増加し、尿路結石患者の尿中OPNの糖鎖構造変化が明らかとなった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
尿路結石形成に必須とされている1つがオステオポンチン(OPN)である。OPNは糖タンパク質である。これまで、尿路結石の研究分野においてOPNの糖鎖構造の変化と結石形成との関連についての研究はない。 今回、私たちはOPNの糖鎖に着目した。尿路結石患者では健常者と比較して尿中OPN濃度は低下するにもかかわらず、糖鎖変異OPN(Gal3C-S-OPN)とポリラクトサミンOPNが有意に増加した。以上より、尿路結石患者の尿中OPNの糖鎖構造変化が明らかとなった。この糖鎖変異OPNが結石形成にどのように関わっているのか、糖鎖変異OPNの機能解析を含めて今後検討が必要である。
|