研究課題/領域番号 |
19K18581
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
後藤 崇之 京都大学, 医学研究科, 助教 (90806605)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 去勢抵抗性前立腺癌 / ゼノグラフト / オルガノイド / ドラッグスクリーニング / 前立腺癌 / 創薬 / 去勢抵抗性 / 化合物スクリーニング |
研究開始時の研究の概要 |
去勢抵抗性前立腺癌に対する新たな治療戦略開発が現在必要とされており、中でも前立腺癌の多様性を反映した患者由来ゼノグラフト(PDX)を用いた治療薬探索の重要性が説かれている。当研究室が保有する複数種類のPDXを用いてオルガノイドを作成することで、これまでPDXでは困難とされていたハイスループットなドラッグスクリーニングを可能とし、去勢抵抗性前立腺癌の新規治療薬の開発を目指す。
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研究成果の概要 |
①CRPC患者由来PDXモデルからのオルガノイド樹立:我々が作成したPDXモデルから、8系統中8系統でオルガノイド樹立に成功した。各オルガノイドからWBに十分な量の蛋白抽出は困難だったため、DNAやRNAを抽出し、各種シークエンスを行い元のPDXと型が一致するか確認中である。ドラッグスクリーニングの条件検討として樹立したオルガノイドに前立腺癌治療薬の投薬実験を行い、薬剤感受性の確認が可能であった。 ②CRPCオルガノイドを用いたドラッグスクリーニング:我々が作成したアンドロゲン非依存性前立腺癌細胞株AI-LINCAPとAI-VCAPを用いたが、いずれもドラッグスクリーニングには適さなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
去勢抵抗性前立腺癌(CRPC)の病態は多様であり、個々の症例に応じた新規治療法や、個別治療法の開発が求められている。近年リキッドバイオプシーによる個別化医療の実践がすすめられているが、薬剤投与等の効果判定は困難である。 本研究で新たに樹立したオルガノイドモデルは、CRPCの臨床的特徴を反映した貴重な研究モデルであり、これまで臨床検体から樹立が困難であった問題点を克服しうる方法を構築した。今回はドラッグスクリーニングの実施には至らなかったが、他にもCRPCの病態研究、治療薬開発のために多様な研究に有効利用が可能であり、今後の前立腺癌研究を推進し、前立腺癌死の減少に寄与することが期待される。
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