研究課題/領域番号 |
19K18606
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
稲村 聡 福井大学, 学術研究院医学系部門(附属病院部), 助教 (50572434)
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研究期間 (年度) |
2020-03-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 前立腺肥大症 / 慢性炎症 / 下部尿路症状 / 排尿障害 / 炎症細胞の分布 / 免疫染色 / 組織切片定量解析イメージングシステム |
研究開始時の研究の概要 |
前立腺肥大症は中高年男性に非常に多くみられる疾患の一つである。炎症は前立腺肥大症の病態形成、臨床症状に密接に関連していることが解明されているが、その詳細なしくみについてはわかっていない部分が多い。当研究では、ヒトの前立腺組織を使用し、炎症が前立腺肥大症に及ぼす影響を最先端の機器を使用して詳細に解析・検討し、病態の解明、治療法、予防法の確立を目指す。
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研究成果の概要 |
前立腺肥大症の標本を用いて、炎症細胞の位置の評価を、客観的、定量的に行った。前立腺の組織において、リンパ球はB細胞よりもT細胞の方が有意であることが判明し、サブタイプを解析すると、ヘルパーT細胞が有意であった。間質のリンパ球の浸潤の程度が強い症例では、下部尿路閉塞が強かった。また、患者の喫煙歴、喫煙期間、禁煙期間と炎症細胞、高内皮細静脈との相関を検討したところ、喫煙歴がある患者において、禁煙期間が長いほど高内皮細静脈の割合が少ないことが分かった。また、前立腺肥大症の治療薬と炎症との関連を検討したところ、5α還元酵素阻害薬投与により、前立腺の炎症が増悪する可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
前立腺肥大症は中高年男性に非常に多くみられる疾患である。薬物治療、手術療法など様々な治療方法が存在するが、治療抵抗性の症例も見受けられる。前立腺肥大症の病態として、慢性炎症が重要であることは認識されてきたものの、詳細な病態は不明な点が多い。今回の研究で、前立腺の炎症の分布、比率が症状に及ぼす影響、生活習慣と薬物治療が炎症に及ぼす影響を示すことができた。当研究の成果は、前立腺肥大症に対する、より有効な治療方法、予防方法の開発に寄与するものと考えられる。
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