研究課題/領域番号 |
19K18643
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
|
研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
渡邉 真由 岡山大学, 医歯薬学域, 助教 (20794332)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
|
キーワード | 妊娠糖尿病 / Galectin-9 |
研究開始時の研究の概要 |
Galectin-9 (gal-9) はTim-3 のリガンドとして活性化Th1細胞をアポトーシスへ誘導し、1型糖尿病、糖尿病性腎症への治療効果が証明されている。妊娠糖尿病 (gestational diabetes mellitus: GDM)妊婦の末梢血では、炎症性CD4陽性T細胞の割合が増加しており、炎症性CD4陽性T細胞を抑制することでGDMの発症や重症化を予防できる可能性が示唆される。本研究では、GDM妊婦とGDMモデルマウスにおけるgal-9とGDM発症との関連の検討、GDMモデルマウスへgal-9蛋白を投与し耐糖能異常に対する治療効果を検討することの2点を目標とする。
|
研究成果の概要 |
①インスリン分泌能の低下は2型糖尿病発症のリスクとなる。耐糖能異常妊婦における妊娠~分娩後のインスリン分泌能の変化について検討し、妊娠糖尿病も2型糖尿病合併妊婦も同様のインスリン分泌能の変動を認め、2型糖尿病合併妊婦では妊娠後期のインスリン分泌が低値であれば産後の血糖が悪化する可能性があることが示唆された。 ②Gal-9ノックアウトC57B/5Jマウス(雌)を高脂肪・高蔗糖食もしくは通常食で飼育し、野生型C57B/5Jマウス(雄)と交配して、妊娠14日に糖負荷テストを施行し、さらに18日間に胎盤と胎仔を得た。Gal-9の胎盤における免疫染色やウエスタンブロットと、血中濃度の測定を施行した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Galectin-9 (gal-9) はT cell immunoglobulin mucin-3 (Tim-3) のリガンドとして活性化Th1細胞をアポトーシスへ誘導し、1型糖尿病、糖尿病性腎症、糸球体腎炎への治療効果が証明されている。本研究では、妊娠糖尿病 (gestational diabetes mellitus: GDM) 妊婦とGDMモデルマウスにおいてgal-9とGDM発症との関連を検討する。現在、耐糖能正常妊婦、GDM妊婦、糖尿病合併妊婦の研究対象者の登録、検体の採取・解析を進めている。また、GDMモデルマウスの各種臓器におけるgal-9の発現検討を行っている。
|