研究課題/領域番号 |
19K18655
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
久松 洋司 関西医科大学, 医学部, 講師 (20465644)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | HPV / サージカルスモーク / 円錐切除術 / qPCR / ヒトパピローマウイルス |
研究開始時の研究の概要 |
Surgical smoke(以下SS)とは、電気外科手術で発生する煙のことである。SSには発がん性のある微粒子やB型肝炎ウイルスなどの病原微生物が含まれることが報告されているが、ヒトパピローマウイルス(以下HPV)に関する報告はほとんどない。婦人科ではHPV関連疾患である子宮頸部異形成にして子宮頸部円錐切除術を多く行っている。術野と術者が約20㎝しか離れていない状況で行っており、SSにHPV が含まれるか証明することは重要である。本研究によってSSにHPVが含まれ、術者に曝露する可能性がないかを検討する。HPVが含まれる場合は、労働衛生上適切な排煙や防護の方法の検討につなげる予定である。
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研究成果の概要 |
子宮頸部円錐切除術で発生したサージカルスモーク(SS)内とサージカルマスクを濾過した気体中にHPV DNAの存在が示された。また、SS中のHPVの感染能に関して皮膚表皮角化細胞に処理を施した検体を暴露させHPVの領域の発現を調べたが、ウイルスは微量であり感度が低く感染アッセイの樹立はできず、新規性を与えることは不可能と判断した。そこで、前述のウイルスDNAの定量の為に、HPV 16/18/52/58型のE6領域+ human β-globinをクローニングしたDNAスタンダードを作成し、当科での別プロジェクトである子宮頚部病変に対する治療効果判定に応用することを考えている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
サージカルスモークに含まれるウイルスの感染性に関しては医療従事者の産業衛生の分野で懸念はされていたが、特に2020年以降新型コロナウイルスのパンデミックにより、医療従事者内での認知が進んできた印象である。HPV感染により子宮頸部異形成は発生し、その病変を術者の顔面近くで操作する円錐切除術ではスモークの曝露のリスクが高い。HPVの存在証明は先行研究で行われていたが、今回は確立できなかったものの存在のみならず感染性に着目し研究を行った。医療従事者の産業衛生の面でも示唆に富む研究であり、今後の別の研究にも応用可能な検査方法を確立できつつある。
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