研究課題/領域番号 |
19K18669
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
山田 一貴 滋賀医科大学, 医学部, 非常勤講師 (30770234)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | LRRC8A / myometrium / pregnancy / VRAC / chloride current / 細胞容積調節陰イオンチャネル / 子宮平滑筋 / 妊娠 / 陣痛 / 子宮 / 平滑筋細胞 / マウス / 塩素チャネル / LRRC8 |
研究開始時の研究の概要 |
早産は児の生命予後だけでなく、脳性麻痺等の重症合併症と関連する。分娩に際する子宮収縮の機序が解明されれば、早産における不適な子宮収縮の機序の解明につながり、早産の発症予測および予防方法の確立が期待できる。子宮は妊娠期間、収縮が抑制された状態を長期間維持するが、陣痛発来によって律動性に収縮を繰り返すようになる。また、妊娠子宮は細胞単位で増大することがわかっている。本研究では、細胞の膨張・縮小を担う細胞容積調節塩素チャネルの子宮平滑筋における働きと、同チャネルを構成するLRRC8Aの細胞内局在を調査し、妊娠子宮と非妊娠子宮において比較することで、妊娠子宮における収縮の機序を解明する。
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研究成果の概要 |
妊娠子宮において、細胞容積調節陰イオンチャネルを構成する Leucine-rich repeat containing 8A タンパクは細胞膜を含む子宮平滑筋細胞全体にびまん性に存在し、その発現密度や局在、の細胞内発現と局在、同チャネルを介する Swelling-induced Chloride Current の電流密度に妊娠の有無による有意な変化は観察されなかった。この研究より、妊娠中も同チャネルの機能は維持され、妊娠子宮における変化に対する子宮平滑筋細胞の保護など、同チェネルが妊娠の維持に一定の役割を果たす可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
妊娠中の子宮平滑筋細胞および子宮平滑筋組織における細胞容積調節陰イオンチャネルの細胞内分布、密度、および機能の維持に関連する最初の研究である。妊娠マウスの子宮における細胞容積調節陰イオンチャネルの機能を解明することにより、周産期医療の最大の課題である早産や妊娠を維持する機能について、その要因や機序を解明することを目的とした妊娠動物実験の基礎となる。つまり、今後の周産期医療の発展を目的とした研究の重要な基礎となる。
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