研究課題/領域番号 |
19K18677
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
野口 智子 和歌山県立医科大学, 医学部, 学内助教 (80750900)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | リキッドバイオプシー / 婦人科癌 / bTMB / ctDNA / Liquid biopsy / liquid biopsy / 卵巣癌 / 子宮体癌 / 子宮頸癌 |
研究開始時の研究の概要 |
Liquid biopsyとは、血液検体を用いて遺伝子変異を検出でき、従来の腫瘍組織生検と比べて低侵襲でかつ頻回に採取でき、新たな治療予測因子としての研究が進められている。肺癌領域ではLiquid biopsyにより遺伝子変異数を測定するbTMB(blood tumor mutation burden)の報告があり、免疫療法の効果予測因子として期待されている。今回、bTMBを用いて、婦人科癌の治療における新規バイオマーカーとしての有用性について検討する。
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研究成果の概要 |
本研究では分子バーコード法とエラー抑制法を併用する超高感度次世代シーケンサー法であるCAPP-seqを用い、婦人科癌におけるbTMBの有用性について検討した。65例の婦人科癌の血漿検体での検討を行った結果、63例(98%)で何らかの遺伝子変異を検出できた(TP53:35%、APC:32%、KRAS:19%)。術前化学療法(NAC)を行った卵巣癌症例の中で、NAC-sensitive症例では、NAC後のbTMBは有意に減少していた。今後の婦人科癌における個別化治療戦略において、liquid biopsyによる解析が有用だと考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
婦人科癌は他癌種に比べるとPrecision medicine研究が遅れている領域であり,これまでにctDNA-Liquid Biopsyによる関する研究はほとんどない.結果として新規分子標的薬・免疫チェックポイント阻害薬の臨床応用の遅れをもたらしており,進行婦人科癌の予後不良症例の治療選択肢が限られ,婦人科癌におけるPrecision medicine研究の推務となっている.本研究は新規Precision medicine治療の推進のために意義の大きな研究と考えられる。
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