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栄養膜細胞の分化に伴う機能変化と妊娠高血圧腎症の発症に関する検討

研究課題

研究課題/領域番号 19K18689
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56040:産婦人科学関連
研究機関東京大学

研究代表者

藤井 達也  東京大学, 医学部附属病院, 助教 (00838500)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワード妊娠高血圧腎症 / スタチン / 低酸素 / 血管新生因子 / HIF / 酸化ストレス / 絨毛 / plgf / 低酸素誘導因子 / 胎盤
研究開始時の研究の概要

本研究では、ヒト胎盤における絨毛膜外栄養膜細胞や合胞体性栄養膜細胞といった栄養膜細胞の分化に伴う機能変化について検討することで胎盤形成やその機能維持における各栄養膜細胞の果たす役割を解明することを目的としている。実験手法としてはヒト胎盤由来の栄養膜細胞を培養することで、絨毛膜外栄養膜細胞や合胞体性栄養膜細胞への分化を誘導することで、これまでの研究から胎盤形成に深く関わっていることが知られている低酸素誘導因子や血管新生因子の発現変化やその制御機構について解析する。

研究成果の概要

妊娠高血圧腎症に対する新しい治療薬の開発を目的として、スタチン製剤(HMG-CoA還元酵素阻害薬) が血管新生因子の発現をはじめとして絨毛細胞の機能に与える影響についての研究を行った。脂溶性スタチン製剤を妊娠後期由来の栄養膜細胞(CTB)から分化させた合胞体性栄養膜細胞(STB)に対して投与したところ、低酸素下でPlGFの産生亢進、sFLT-1の濃度低下が確認された。これらの研究結果は、脂溶性スタチン製剤が妊娠高血圧腎症の新たな治療薬の選択肢となることを示唆するものである。

研究成果の学術的意義や社会的意義

妊娠高血圧腎症の根本的な治療はこれまで存在せず、早産期であっても分娩とせざるを得ない症例が少なからず存在する。PlGFやsFLT-1の発現異常が妊娠高血圧腎症の発症と深くかかわっていることが知られており、本研究結果からスタチン製剤が早産期の妊娠高血圧腎症に対して妊娠期間の延長が期待される薬効があることが明らかとなった。今後、動物実験などでさらなる治療効果の検証が期待される。

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

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