• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

内耳カルシウム制御に関する新たな分子機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19K18738
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

南方 寿哉  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (10770612)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
キーワードカルシウム感知受容体 / ラセン靭帯 / カルシウム恒常性 / 内耳特異的ノックアウトマウス / ノックアウトマウス / ダブルノックアウトマウス
研究開始時の研究の概要

CaSRの内耳における役割は現在までほとんど知られていない。我々はこれまでCaSRの内耳における発現を検討し、ウエスタンブロット及び免疫染色にて蝸牛のラセン軸動脈、ラセン靭帯への発現を発見した。
本研究では内耳における薬理学的な機能解析として、内耳への局所的な薬剤投与の行い聴覚への寄与を検討する。
またノックアウトマウスを用い、CaSRが内外リンパ液におけるCa2+ホメオスタシスでどのような位置づけを有するのか、Ca2+ホメオスタシスに寄与しているとして、治療起点として有望かといった、生体内での生理的・病理的な条件下でのCaSRの機能を解析する。

研究成果の概要

カルシウム感知受容体(Calcium sensing receptor: CaSR)の内耳での発現を検討した。まずウェスタンブロッティング法にて内耳に腎臓での発現と同一の分子量を持つ分子を確認したため内耳でもCaSRが発現していると考え免疫染色を施行した。結果、内耳のラセン靭帯に特異的にCaSRが発現していることを確認した。内耳での発現が機能的なものであるかどうかカルシウムイメージングを施行し、その発現が機能的な発現であることを確認した。次いで聴覚に寄与につきラット内耳へ直接正円窓経由にCaSRの作動薬及び阻害薬を投与し、聴力が低下することを確認し、聴覚への関与が示唆された結果であった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

カルシウム感知受容体(Calcium sensing receptor: CaSR)は生体内のカルシウム濃度調整に必要不可欠な受容体の一つ、腎臓、骨、副甲状腺といった血液内のカルシウム濃度の制御に関わる臓器の他、中枢・末梢神経、血管平滑筋細胞などでも発現が確認されている。本研究では新たにCaSRが内耳のラセン靭帯に発現していることを発見した。らせん靭帯は内耳のイオンの恒常性維持に重要な役割を果たしている。本研究ではカルシウムイメージングにてらせん靭帯での機能的な発及び内耳への阻害薬、作動薬を投与による聴力低下を発見し、CaSRが聴覚に寄与している可能性を示唆した。

報告書

(6件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Calcium-Sensing Receptor Is Functionally Expressed in the Cochlear Perilymphatic Compartment and Essential for Hearing2019

    • 著者名/発表者名
      Minakata Toshiya、Inagaki Akira、Yamamura Aya、Yamamura Hisao、Sekiya Shinji、Murakami Shingo
    • 雑誌名

      Frontiers in Molecular Neuroscience

      巻: 12 ページ: 175-175

    • DOI

      10.3389/fnmol.2019.00175

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2019-04-18   更新日: 2025-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi