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頭頸部癌血中循環腫瘍細胞の基礎的検討

研究課題

研究課題/領域番号 19K18763
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
研究機関金沢大学

研究代表者

上野 貴雄  金沢大学, 附属病院, 助教 (30623649)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
キーワード頭頸部癌 / 血中循環腫瘍細胞
研究開始時の研究の概要

癌細胞は原発部から血管内に侵入し、血中を循環、血管内に再び侵入し、遠隔部へ転移を引き起こす。この血中を循環する腫瘍細胞はcirculating tumor cells:CTCと呼ばれる。原発巣の腫瘍細胞の中にも悪性度の程度に違いがあるように、このCTCにも様々な性質の腫瘍細胞が含まれていると考えられている。たまたま原発巣から押し出された細胞や、浸潤能の高い細胞、癌幹細胞に近い性質を持つ細胞などである。本研究では、頭頸部癌CTCの中から生存能、浸潤能の高い細胞を選別し、その遺伝型、表現型を検討、より悪性度の高いCTCを効率的に回収するシステムの開発や遠隔転移の原理解明につなげることが目的である。

研究成果の概要

頭頸部癌において、マイクロ流路チップを使用し、CTC、CTMの検出が可能であった。その表面抗原マーカーは多様で、原発巣の腫瘍細胞にヘテロ不均一性が存在するのと同様に、CTC、CTMにも様々な性質の腫瘍細胞が含まれていることが確認できた。CTMは、腫瘍細胞以外に白血球、血小板、血管内皮細胞などが付着した細胞で、Single CTCよりも生存能や遊走能、転移形成能が高いと考えられている。CTMの表面抗原マーカーを検討することで、より悪性度の高いCTCを同定する手がかりになると思われるが、その割合はCTC全体の数%で、多数の患者からCTCを回収し、CTMの表面抗原を検討する必要があると考えられた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の結果は、マイクロ流路チップにて頭頸部癌におけるCTCとCTMの検出が可能であること、またそのヘテロ不均一性を明らかにした。本研究で使用したマイクロ流路チップでは、7.5mlの血液からCTCは数個から数十個であり、CTMの割合はCTCの数%程度であることが判明した。今後、症例数を増やしてCTMの表面抗原マーカーを調べることで、より悪性度の高いCTCを特徴づける表面抗原マーカーを同定できる可能性が示唆された。

報告書

(5件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023 2022

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] CTC濃縮回収装置ClearCell FXによる頭頸部癌CTCの検出2023

    • 著者名/発表者名
      上野貴雄
    • 学会等名
      第5回CTC臨床応用研究会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] CTC濃縮回収装置ClearCell FXによる頭頸部癌CTCの検出2022

    • 著者名/発表者名
      上野貴雄
    • 学会等名
      第5回CTC臨床応用研究会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-01-30  

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