研究課題/領域番号 |
19K18768
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
上原 奈津美 神戸大学, 医学部附属病院, 助教 (40570502)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | メニエール病 / 内リンパ水腫 / アクアポリン / 抗利尿ホルモン |
研究開始時の研究の概要 |
メニエール病の病理組織学的な特徴は内リンパ水腫である。内リンパ水腫形成の機序に関しては、未だ十分に解明されていない。 本研究では、内リンパ水腫を内耳水代謝の破綻ととらえ、マウスを使用し、内リンパ水腫形成にかかわる抗利尿ホルモンとアクアポリン2の作用機序を分子生物学的手法を用いて明らかにする。内耳の抗利尿ホルモンとアクアポリン2のシステム解明は、メニエール病の内リンパ水腫形成の一側面を明らかにし、そのシステム阻害薬など新たな治療薬の開発への応用が期待される。
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研究成果の概要 |
メニエール病における内リンパ水腫形成の機序に抗利尿ホルモン(VP)とそれに制御されるアクアポリン2(AQP2)が深く関与することが明らかになってきた。本研究では、マウスを用いて蝸牛でのVP制御によるAQP2発現局在の変化と内リンパ水腫形成機序の解明を試みた。免疫染色及びin-situ hybrydazation法で蝸牛全体にAQP2の弱発現が見られた。抗利尿ホルモン投与で血管条基底細胞側にAQP2の発現が増強しリチウム投与ではその発現減弱の傾向が見られた。さらなる検討が必要だがAQP2は蝸牛全体に発現分布し、抗利尿ホルモンなどの要因で発現局在が変化し内リンパ水腫形成に関与している可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
メニエール病はめまい発作と難聴を繰返し、徐々に難聴が進行する原因不明の疾患で、生活環境やストレスが発症誘因の一つとされ現時点では根本的治療薬はない。メニエール病の病理組織学的な特徴は内リンパ水腫である。本研究によりストレスホルモンである抗利尿ホルモンの増減が要因で蝸牛内での発現局在が変化し内リンパ水腫形成に関与している可能性が考えられた。内耳の抗利尿ホルモンとAQP2システム解明に一歩近づいたと考えられる。今後さらなる検討が進みメニエール病の内リンパ水腫形成の一側面を明らかになれば、そのシステム阻害薬など新たな治療薬の開発への応用が期待される。
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