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直線加速度刺激装置を用いたP2X2受容体ノックアウトマウスでの耳石器機能の研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K18805
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
研究機関大阪大学

研究代表者

原田 祥太郎  大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (10824740)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
キーワード前庭機能 / P2X2受容体 / 内耳 / P2X2レセプター / 前庭動眼反射 / 直線加速度刺激 / 卵形嚢 / 球形嚢 / P2X2KOマウス / Tilt試験 / 直線加速度刺激装置 / VOR
研究開始時の研究の概要

P2X2受容体は、ATP依存性陽イオンチャネルの一種であり、内耳内リンパ腔内のK+濃度の調節に関わる。我々はP2X2受容体が前庭器官に存在する事を発見し、P2X2受容体KOマウスでは半規管機能の低下がみられた。P2X2受容体は球形嚢、卵形嚢にも発現しており、P2X2受容体KOマウスでは耳石器機能の低下が考えられ、原因として前庭器官の内リンパ腔内K+濃度の異常が考えられるが、実際に前庭器官の内リンパ腔内K+濃度は測定されていない。
本研究では、直線加速度刺激装置を用いて耳石器機能の評価、P2X2受容体KOによる前庭器官での内リンパ腔内K+濃度を測定し、KOマウスの平衡機能低下の原因を明らかにする。

研究成果の概要

P2X2受容体は、陽イオン透過性イオンチャネル内蔵型受容体で内耳に存在し、内耳内リンパ腔の組成イオンであるカリウムイオンの調整に関与している。当研究室では、P2X2受容体のKOマウスを所有しており、このマウスに対して、前庭機能の評価を行った。以前の研究で半規管機能が低下していることを確認しており、今回の実験では、もう一つ存在する前庭器官である耳石器についてその機能評価を行った。
P2X2KOマウスとWTでは、耳石器動眼反射に有意な差は認めなかった。この結果からP2X2受容体は半規管機能に影響を及ぼすが、耳石器機能には影響を及ばさないことが推察された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

P2X2受容体の遺伝子変異は、ヒトでは常染色体優性遺伝の形式をとり、10から20歳代までに中から高音域を中心とした進行性の感音難聴を認め、前庭機能には異常を認めないとされている。
P2X2受容体は、陽イオン透過性イオンチャネル内蔵型受容体であり、内耳内のKイオン濃度を調整し、内耳では蝸牛の有毛細胞、ラセン神経節、支持細胞や外有毛細胞の不動毛に存在することが報告されている。以前の当研究室の研究では、P2X2受容体KOマウスでは、半規管機能の低下を認めていた。今回、耳石器機能の評価を行ったが、耳石器機能の異常は認めなかった。

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] マウスのlinear vestibulo-ocular reflexの三次元解析2020

    • 著者名/発表者名
      原田 祥太郎
    • 学会等名
      第79回日本めまい平衡医学学会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

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