研究課題/領域番号 |
19K18898
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 摂南大学 |
研究代表者 |
石丸 侑希 摂南大学, 薬学部, 助教 (80611607)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 糖尿病網膜症 / 網膜神経変性 / アペリン / アペリン受容体アゴニスト / 神経保護 / 早期治療 / 網膜神経障害 / 神経-グリア間相互作用 / APJ / 高脂肪食 / アペリン受容体(APJ) / 網膜 |
研究開始時の研究の概要 |
糖尿病に合併する糖尿病網膜症は、視力を司る網膜神経細胞が脱落することで重度の視力障害に至る重篤な疾患である。この網膜神経細胞死を防ぐ治療法は、現在のところ確立されていない。最近、我々は、糖尿病モデルマウスを用いた検討から、生体内のペプチドホルモンであるアペリンの受容体を活性化する薬物が網膜神経細胞死を著明に抑制することを明らかにした。本研究では、当該薬物の強力な作用に着目し、糖尿病網膜症の新たな治療薬の開発に向けた研究を行う。
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研究成果の概要 |
糖尿病網膜症では、病態初期から生じる網膜神経変性が病態悪化に関与することが明らかにされているが、網膜神経変性を抑制する治療法は現在のところ確立されていない。今回、生理活性ペプチドであるアペリンが網膜内のグリア細胞であるミュラー細胞に発現すること、アペリン受容体が網膜神経細胞に発現すること、および糖尿病モデルマウスで生じる網膜神経変性に対してアペリン受容体を活性化する薬物が抑制作用を有することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在の糖尿病網膜症治療法は、病態が進行してから適用されるものであり、それまでに失われた網膜神経細胞を元に戻すことはできない。本研究において、糖尿病モデルマウスで生じる網膜神経変性に対してアペリン受容体を活性化する薬物が抑制効果を示したことから、アペリン受容体刺激薬が糖尿病網膜症の進行を初期段階から抑制できる新たな治療薬として有用である可能性が示唆された。
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