研究課題/領域番号 |
19K18919
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56070:形成外科学関連
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
土肥 輝之 日本医科大学, 医学部, 講師 (10575385)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 異常瘢痕 / メカノシグナル伝達経路 / ケロイド / 肥厚性瘢痕 / 力学的刺激 / 創傷治癒 |
研究開始時の研究の概要 |
力学的な刺激が、皮膚の恒常性および外傷や創傷に対して与える影響については未だ不明な部分が多い。 しかし力学的刺激はケロイド・肥厚性瘢痕を代表とする過剰創傷治癒・線維増殖性疾患の大きな要因となっていることが分かってきた。 メカノシグナル伝達経路の適切な制御がこれらの直接的な治療につながると考えており、本研究によりケロイド・肥厚性瘢痕における力学的要素に基づく病態生理の解明および治療法の確立を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究によって、異常瘢痕のできやすい部位の解剖学的構造の特徴を解析し、日常動作によって力学的刺激が強くかかる傾向であることがわかってきた。異常瘢痕であるケロイドは辺縁正常皮膚へと炎症が波及し病変が拡がるが、その局所では強いひずみが生じ、メカノシグナル伝達経路の重要な一つであるCaveolin-1 / ROCK-1,ROCK-2経路や虚血再灌流応答で重要なTLR4経路などが活性化していることもわかってきた。今後さらに検討を重ね、新規治療法の開発につなげていきたい。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
異常瘢痕であるケロイドや肥厚性瘢痕は、掻痒や疼痛やひきつれに加え、ときに排膿を繰り返すこともあり、醜形とともにQuality of Life(QOL)の低下をもたらしている。特にケロイドは難治性であり、この異常瘢痕の発生メカニズムの解明や根治的な治療法の開発が待たれている。本研究では、異常瘢痕発生に重要な力学的要素の詳細な解析に基づいて、細胞・分子レベルでの解析・検討を行っている。得られた知見によって、より詳細な病態の解明や新たな治療標的分子の同定につながることが期待される。
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