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乳房再建後における被膜拘縮発生機序の解明および制御法の開拓

研究課題

研究課題/領域番号 19K18923
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56070:形成外科学関連
研究機関東北大学

研究代表者

高木 尚之  東北大学, 医学系研究科, 助教 (30569471)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワード乳房再建 / 被膜拘縮 / 異物反応 / シリコンインプラント / 人工物再建 / ティッシュエキスパンダー / 被膜恐縮 / バイオフィルム
研究開始時の研究の概要

人工乳房による乳房再建において、長期的にみた最も懸念され抜去の原因となる合併症は被膜拘縮である。これまで被膜拘縮に関する様々な報告はあるが、発生のメカニズムについては解明されていない。
本研究は、乳房再建後の人工物周囲の被膜組織を解析する臨床研究であり、被膜形成および肥厚化に関する詳細なメカニズムの解明を試みると同時に、バイオフィルム形成に焦点をあて被膜拘縮の制御法について開拓を試みるものである。

研究成果の概要

乳房再建手術時に採取した被膜組織を二重染色法と電子顕微鏡を用いてバイオフィルム形成の有無について解析を行った。症例は23例で、43検体を採取した。検体採取時の使用デバイスは全例TEであり、平均挿入期間は10.2ヶ月であった。採取した43検体中バイオフィルムが検出されたのは22例でバイオフィルム検出率は約51%であった。また、症例としてバイオフィルムが検出されたのは14例でバイオフィルム保有率は約60%という結果であった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

乳房再建による人工物再建において半数を超える症例でバイオフィルムを保有するという結果が得られた。これは当科での慢性創傷におけるバイオフィルム検出率と同等であり、無菌操作下で施行し、比較的短い挿入期間での症例が多い本研究において予想を上回る検出率であった。重篤な合併症である被膜拘縮については発生のメカニズムが解明されておらず、これらの発生に関与する因子の解析は急務であるものの、本邦においてこれらとバイオフィルムの関連を詳細に解析している研究は少ない。バイオフィルムと被膜の免疫学的反応の関連性が示唆されれば、予防法の樹立および生体に安全なシリコンの開発へとつながり、社会的意義は大きいものとなる。

報告書

(3件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2020 2019

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 当院におけるシリコン形状に対する生体反応の解析-何が慢性炎症に繋がるのか?-2020

    • 著者名/発表者名
      庄司 未樹
    • 学会等名
      第29回日本形成外科学会基礎学術集会
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [学会発表] シリコンに対する生体反応とバイオフィルムとの関連性2019

    • 著者名/発表者名
      庄司未樹
    • 学会等名
      第28回日本形成外科学会基礎学術集会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2022-01-27  

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