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骨細胞のPTH応答性を利用した、新たな骨リモデリング調節因子の探索

研究課題

研究課題/領域番号 19K18948
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分57010:常態系口腔科学関連
研究機関明海大学

研究代表者

林田 千代美  明海大学, 歯学部, 講師 (40710900)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワード骨細胞
研究開始時の研究の概要

骨リモデリング機構の破綻の代表疾患は骨粗鬆症だが、現在使われている治療薬に骨細胞を標的として開発されたものはない。破骨細胞を標的とした薬剤は副作用に顎骨壊死がある。一方、骨芽細胞を標的とした薬剤のPTH(副甲状腺ホルモン)製剤には顎骨壊死の副作用はない。PTHと骨細胞の関連については、PTHの作用により骨細胞の持つsclerostinが減ることが報告されているが、PTHの作用により増える因子は不明である。本研究代表者は骨細胞を骨基質に埋入したまま培養する方法を開発済みであるため、これを利用し、PTHの作用により骨細胞からの分泌が増える因子を探索することによって新規治療薬の候補因子を見出したい。

研究成果の概要

本研究は、骨基質に埋まった骨細胞を培養し、RNAを抽出し、骨細胞の機能を調べることに重点を置いた。骨基質から分離培養された骨細胞ではPTHの作用によりsclerostinの発現が抑制されることが既知のため、同様の反応を示すか否か確認するために骨基質に埋まった骨細胞にPTHを作用させた結果、同様にSost mRNA発現の抑制が認められた。本研究期間中、幾度も培養を行い、RNAを抽出したが、成功率が低かった。最終年度、一定量のRNA回収の成功頻度が増え、RNA-seq法による網羅的遺伝子発現解析実験のサンプルにすることが可能になった。RNA-seq法による遺伝子発現解析の結果は分析の途中である。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の意義は、骨細胞の本来の存在様態のように骨基質に埋まった状況で骨細胞を培養し、RNAを抽出し、骨細胞の機能を調べることにある。骨細胞を骨組織から分離した状態で培養する研究が多く行われてきた背景には、骨基質に埋まったまま骨細胞を培養することが困難であるいう理由があるが、それだけではなく、硬い骨基質中で培養した後に有意な量の遺伝子を採取し回収することに成功することが難しいことが考えられた。最終年度、ようやく一定量のRNA回収の成功頻度が増え、RNA-seq法による網羅的遺伝子発現解析実験のサンプルにすることが可能になった。継続することで、骨細胞の機能解析は進展し社会に貢献すると考える。

報告書

(5件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 骨細胞のみを含む骨片(osteocyte-enriched bone fragment, OEBF)培養系における副甲状腺ホルモンPTHの作用について2020

    • 著者名/発表者名
      林田千代美、佐藤卓也
    • 学会等名
      日本解剖学会第108回関東支部学術集会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-01-30  

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