研究課題/領域番号 |
19K18985
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57030:保存治療系歯学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
始平堂 由佳 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 非常勤講師 (60791853)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 歯周病原細菌 / オートファジー / 歯周病 / 心肥大 |
研究開始時の研究の概要 |
細胞内分解機構であるオートファジーの制御異常が様々な疾患に関与することが報告され、心筋における細胞内タンパクの品質保持や細胞内に侵入する病原体の除去にもオートファジーが機能していることが明らかとなっている。申請者は以前に歯周病原細菌Porphyromonas gingivalisが感染している梗塞心筋では心破裂が頻発し、その原因が心筋細胞におけるミトコンドリア選択的オートファジーの抑制にあることを報告している。これらよりオートファジー制御異常が歯周病と心血管疾患の関わりを解明する鍵を握っていると考え、歯周病原細菌の感染がオートファジー制御異常を介して心肥大に与える影響とその機序を解明していく。
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研究成果の概要 |
これまでに歯周病と心血管疾患の関連性が指摘されているが、その詳しいメカニズムは依然として不明のままである。近年、細胞内分解機構であるオートファジーの制御異常が様々な全身疾患に関与することが報告されている。とりわけ、非分裂細胞である心筋細胞の恒常性を保つのにオートファジーが重要な役割を有していることがわかってきた。申請者はここれまでの研究成果より、オートファジーの制御異常が歯周病と心血管疾患の関わりを解明する鍵を握っているのではないかと考え研究を進めてきた。 本年度は、これまでに得られたin vivoおよびin vitroの研究成果をまとめ、論文投稿の準備を進めることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究よりオートファジー制御機構が歯周病と心血管疾患とを結びつける因子である可能性を一層高めることができた。さらなる研究を進めることで世界に先駆けてオートファジー制御機構をターゲットとした新規治療法の確立や創薬開発へと発展させることができると考える。
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