研究課題/領域番号 |
19K19018
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57030:保存治療系歯学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
大石 敦之 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教 (50645166)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 創傷治癒 / 歯の外傷 / ウルトラファインバブル / 循環障害 / 低酸素 / ファインバブル / 低酸素環境 / 歯髄壊死 / 歯根吸収 / 酸素 |
研究開始時の研究の概要 |
今日の歯科治療において、外傷歯を遅発性の歯髄壊死や歯根吸収などの合併症から回避させる手立てはなく、治療法の発展が望まれる。申請者は、外傷歯の合併症の原因が損傷部位の循環障害と考えられていることと、気泡径1μm未満のウルトラファインバブルを含有したUFB水が生理的作用を持つことに着目した。本研究では脱落・再植歯に遅発性の歯髄変性と歯根吸収が生じる病態モデルにUFB水を作用させ、その治療効果の検証を行なう。外傷歯の正常な治癒を促す治療の実現に貢献する。
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研究成果の概要 |
脱臼・脱落した歯に生じる経過不良が歯髄や歯周組織の循環障害に起因するとの仮定の下、In vitro、In vivoにおける歯の外傷歯モデルの作製と、その新規保存的治療法の探索として、ウルトラファインバブル水の応用可能性の検証を目指した。本研究では、循環障害による酸素欠乏に着目し、低酸素環境による細胞死や組織傷害の条件設定を策定したが、十分に歯の外傷による循環障害を模倣した病態モデルの作製には至らなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歯の脱臼、脱落は、受傷後に歯髄壊死や進行性の歯根吸収、アンキローシス等を合併し、歯髄の喪失や、歯の喪失に発展しうる深刻な歯の外傷である。今日の技術では、これらの合併症の発症予知は難しく、また、患歯の治癒を促し合併症を予防する保存的治療法も存在しない。 よって、脱臼・脱落歯の歯髄や歯の経過の予知性の向上や、抜髄や抜歯に頼らず保存的に患歯の治癒を促す治療法が求められており、本研究はそれに挑むものであった。本研究は、酸素分圧の観点から経過不良が起きる条件を探索し、その病態モデルの作製に貢献した。
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