研究課題/領域番号 |
19K19053
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57040:口腔再生医学および歯科医用工学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
牧原 勇介 広島大学, 医系科学研究科(歯), 助教 (40760418)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | ハイドロキシアパタイト / 骨粗鬆症 / 補綴・理工系歯学 / 骨再生 |
研究開始時の研究の概要 |
研究1:骨形成促進型HAの破骨細胞活性に対する分化動態の検討 骨形成促進型HAプレートを破骨前細胞(MLC-6)の培養実験に用いて破骨細胞の分化動態を検討する。 研究2:骨形成促進型HAによる骨形成およびインプラント支持の検討 骨粗鬆症モデルラビットにおいて骨形成促進型HAを応用した骨再建およびインプラントの骨支持を検討し,その有用性を明らかとする。 これらの結果を総括し,「骨形成促進型HAを用いた骨粗鬆症に対するインプラント・骨再生療法」の確立を目指す。
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研究成果の概要 |
骨粗鬆症の患者は骨代謝が低下している。そのため,骨粗鬆症患者における骨欠損部の回復は非常に困難で,インプラント治療を確実に達成する骨移植材の開発が望まれている。本研究では骨伝導,機械的強度および生体親和性に優れる連通多孔性ハイドロキシアパタイトの表面にリン酸処理を行い,生体活性作用を付加した“骨形成促進型ハイドロキシアパタイト(骨形成促進型HA)”を新規開発した。そして,骨粗鬆症を有する欠損部位へ新規人工骨を応用し,骨欠損の回復ならび骨質を改善した後,インプラントの埋入を行い評価し,その有用性を明らかとした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年インプラント治療は広く一般に用いられるようになり,適用は高齢者にも拡大している。インプラント治療に際して,骨粗鬆症は初期段階では自覚症状がなく,患者は無自覚のまま歯科受診をすることもあり,インプラント治療成功のための全身的リスク因子となっている。本研究では“骨形成促進型HA”を開発した。骨粗鬆症を有する骨欠損部位に対して骨形成促進型HAを用いることで骨欠損を改善し,さらに,インプラントを埋入し,その支持能を評価・検討することで「骨形成促進型HAを応用した骨粗鬆症におけるインプラント・骨再生療法」の確立をめざした。
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