研究課題/領域番号 |
19K19067
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57040:口腔再生医学および歯科医用工学関連
|
研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
高木 徹 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 非常勤講師 (10822653)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | インプラント周囲炎 |
研究開始時の研究の概要 |
インプラント周囲炎の罹患率は増加しており、それに伴うQOLの低下が社会問題となってきている。近年様々な機械的な除染方法がインプラント周囲炎の治療に応用されているが、効果的な治療方法は未だ確立されていない。 近年、Er:YAGレーザーのもつ殺菌作用や蒸散のメカニズムから、Er:YAGレーザーのインプラント周囲炎治療への応用が期待されている。 本研究ではEr:YAGレーザーを含む数種類の除染方法を単独・併用使用をした際の、それぞれの処置面におけるインプラント体への形態的変化および殺菌能、除染後の骨芽細胞の増殖能を総合的に解析し、汚染インプラント体の新規の除染法の確立を目的とする。
|
研究実績の概要 |
in vivo におけるインプラント周囲炎の研究では、重度のインプラント周囲炎により口腔内から撤去に至ったインプラント体を用いたり、インプラント周囲炎を人工的に惹起させた動物実験モデルを用いる必要があった。しかし、同種類のインプラント体を数多く口腔内から採集し定量的な研究を行うことは困難であり、また多数の大型動物を用いることには倫理的な問題を抱えている。そこで申請者らはこれまでに、「石灰化物付着汚染インプラント体モデル」を開発し、実際のインプラント体を用い、その表面に均一な石灰化物の蒸着を行うことに成功した。これより実際の臨床により近いin vitro の系を再現することに成功した(Takagi T et al. J Periodontol.2018)。申請者は現在までにマイクロストラクチャー加工された円柱状のインプラント体ではなく、平滑なチタンディスクを用いた「石灰化物付着汚染インプラント体モデル」を作成し、チタンディスクを装置に組み込めるように装置の改良に成功した。結果としてチタンディスク上における石灰化物の蒸着が認められている。石灰化物が均一に沈着したチタンディスクの作成が安定的に行えるようになったが、マイクロストラクチャー加工されたチタンディスクの入手が困難であったため、既存のインプラント体を用いた実験系を構築した。当初マイクロストラクチャー表面のデブライドメント方法としてEr:YAGレーザーを臨床的に用いられる出力に調整して使用する予定であったが、Er:YAGレーザーの機種によってマイクロストラクチャー表面に与える構造変化に違いがあることがわかり、2種類のEr:YAGレーザーそれぞれのマイクロストラクチャー表面の構造に変化を及ぼさない出力を割り出すことに成功した。
|