研究課題/領域番号 |
19K19076
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57040:口腔再生医学および歯科医用工学関連
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
小峯 千明 日本大学, 松戸歯学部, 講師 (60708577)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2021年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 光線力学療法 / 活性酸素種 / 歯内療法・根管治療 / 口腔がん早期発見 / 抗菌的光線力学療法 / 光線力学診断 / 一重項酸素 / ヒドロキシラジカル / 殺菌メカニズム / 口腔癌スクリーニング / スメアー層 / 根管洗浄 / 酸化チタン / 低出力レーザー治療 / dentinogenesis / 酸化ストレス / 光線力学的診断 |
研究開始時の研究の概要 |
光線力学療法の応用は,生体に対して非侵襲的な療法であるとともに,患者に苦痛を与えないと同時に多岐にわたり効能がある治療法であるにも関わらず,LLLTあるいはa-PDTの歯科臨床への応用に対して未だ情報が少ない現状である。本研究により,光線力学効果と歯科臨床の科学的根拠を示すことができれば,超高齢化社会における中で有病者数も増加すると考えられるので,従来までの薬物療法で併用禁止などの制限があった患者の代替医療となるのではないかと考えた。さらにそれにより,医療費の削減にも繋がれば幸いであると考えている。
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研究成果の概要 |
歯科医療において光線力学(光エネルギー)の応用は未だ発展途上にあるのが現状である。実際の臨床現場で応用するためにはさらに多くの科学的根拠に基づいた知見が必要である。そこで本補助事業期間では臨床現場でしばしば見受けられる状況を想定し,報告を行った。まず,光と光増感剤を用いて細菌を殺菌するといった抗菌的光線力学療法のメカニズムについて報告した。次に,根管治療の際に生じる根管内スメアー(歯の削りカス)の除去に関して生体に安全な低濃度過酸化水素および光を用いた除去方法の報告,最後に個人診療所において光を用いることで容易に口腔がん早期発見を検出可能とした新規方法について提案をした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
可視光領域を主体とした光は,生体に対して安全でありむしろ生体の賦活化を導くものとして整形外科をはじめとした医科領域などでは特に使用されている。一方,歯科領域では直視できる組織という環境から外科的・化学的に処置を行うことを主流としてきた。しかしながら,それらの処置は侵襲を伴うものも多くあることから,光が有する効果的な作用でそれを置換する方法が導き出せれば有意義な事であると考えている。特に本補助事業内で報告した口腔がんの早期発見方法においては個人歯科医院においても疑わしい病変部を客観的に即時数値化できる可能性を秘めていることから大きく貢献できるものと考えている。
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