研究課題/領域番号 |
19K19161
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
石田 扶美 (田中扶美) 広島大学, 医系科学研究科(歯), 専門研究員 (60625979)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | EMT / Partial EMT / Snail / Anexin A / NGS / Annexin / 口腔癌 / 浸潤・転移 / Annexin A8 / AnnexinA8 |
研究開始時の研究の概要 |
上皮間葉移行(epithelial-to-mesenchymal transition,EMT)を介した癌浸潤・転移のメカニズムを解明してきた。本研究は癌細胞の浸潤開始の動機を増殖のための間質からの栄養確保と想定し、癌細胞と間質との相互作用としての分化の調節(EMT誘導・調節機構)とアンギオジェネシスの媒介が癌浸潤のバリエーションと強度を形成する機構をAnnexinA8を中心に解析する。
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研究成果の概要 |
口腔扁平上皮癌にSnailを導入し、パーシャルEMT(pEMT)とEMTを段階的に再現する実験系を確立した。当初本計画が研究対象としたAnnexin A8は本計画で最終年度に実施したRNAseqによる解析ではSnail導入による発現変動は検出できなかった。しかし、Annexin A遺伝子ファミリーのうちAnnexin A10はpEMTで消失、EMTで発現亢進、Annexin A6はpEMTからEMTへ段階的に発現亢進、Annexin A9はpEMT,EMTで発現消失することが判明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
口腔扁平上皮癌にSnailを導入し、パーシャルEMT(pEMT)とEMTを段階的に再現する実験系を確立し、RNAseqにより全遺伝子の発現をトレース可能となった。膨大な遺伝子発現プロファイルを、公開データベースと統合解析することで単一遺伝子Snailの導入がpEMTにとどまり、いかにEMTへと移行するのかを突き止める足掛かりとなった。またEMTをpEMTへ逆戻りする実験系を開発できたが、核内受容体の遺伝子発現が要であることが判明し、そのリガンドが癌悪性度を制御できる可能性を発見した。
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