研究課題/領域番号 |
19K19169
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
中元 雅史 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 医員 (90779175)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | ANGPTL4 / 脂質代謝 / 悪性形質 / エピジェネティクス |
研究開始時の研究の概要 |
口腔扁平上皮癌 (Oral squamous cell carcinoma: OSCC) の5年生存率は過去30年間明らかな改善を認めておらず、新たな治療法の開発が求められる。複数の癌腫において、ANGPTL4の高発現は癌の進行、浸潤、転移、血管新生への関与が報告されている。一方で、ANGPTL4は脂質代謝に関与する因子であることがわかっているが、OSCCにおいて脂質代謝がどのように悪性形質獲得に寄与しているかは不明である。本研究では、OSCCにおけるANGPTL4による脂質代謝を介した悪性形質獲得の機構を解明することで新規の治療法の創出を目的とする。
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研究成果の概要 |
口腔癌におけるANGPTL4の代謝関連の液性因子としての役割を調べるために、糖尿病と非糖尿病の舌癌患者の組織を用いて抗ANGPTL4抗体で免疫染色をおこなった。その結果、糖尿病を有する舌癌患者の組織では、腫瘍細胞周囲の間質にANGPTL4が存在する傾向にあった。ANGPTL4の脂質代謝を介した悪性形質獲得の機構への関与を調べる為に、Ca9-22細胞株でRNA干渉法でANGPTL4のノックダウンを行い、ANGPTL4ノックダウン細胞の上清を用いて脂肪酸合成酵素、遊離脂肪酸、活性酸素およびAcyl-CoAとAcyl CoA synthetaseの活性について調べたが、有意な変化は認められなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
癌患者の中には、糖尿病などの何らかの代謝異常を抱えている者も多く、実際に糖尿病 の罹患状態と癌の悪性度に相関が見られることもわかっている。このような状況を踏まえて、 細胞外環境も包含した治療戦略に基づく治療薬の創出は極めて重要である。
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