研究課題/領域番号 |
19K19220
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | Tumor endothelial cell / Glutaminolysis / Glutamate / Glutathione / Tumor amgiogenesis / Oxidative stress / Sulfasalazine / Slc7a11/System -xc / Slc7a11 / glutamate / tumor endothelial cell / sulfasalazine / oxidative stress / bioenergetics / Tumor angiogenesis / Glutamine metabolism / Amino acid transporters / angiogenesis / metabolism / tumor |
研究開始時の研究の概要 |
The purpose of this study is to identify a glutaminolysis metabolic crosstalk between tumor endothelial cells and tumor cells which when interrupted can inhibit tumor growth and metastasis, in order to develope tumor endothelial specific drug which has no side effect on normal blood vessels.
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研究成果の概要 |
腫瘍血管内皮細胞(TEC)は腫瘍血管新生研究において重要な細胞である. TECは特異性を有しているため,副作用の少ない新規血管新生阻害剤の標的となりうる.本研究では, TECにおけるグルタミン代謝とミトコンドリアの役割を解析した.TECは正常血管内皮細胞よりミトコンドリアの数が少なく,酸化的リン酸化よりも解糖系からより多くのATPを生成していることがわかった.また, TECはグルタミン利用により,多くのグルタミン酸を産生した.スルファサラジン(SSZ)によるシスチン/グルタミン酸アンチポーターを阻害するとin vitro , in vivo 両方においてTEC増殖が抑制された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
社会経済と人類の健康に癌が及ぼす悪い影響を取り除くためにも,癌の新しい治療戦略構築に関する研究の発展が望まれる.近年,癌細胞の代謝経路の標的化は創薬上重要な戦略と認識されている.本研究により,癌細胞のみならず腫瘍血管内皮細胞の代謝の特性も治療標的として有望であることが明らかになった.また,既存の血管新生阻害剤と異なり,より腫瘍血管に特異的な治療薬のための標的をこの研究にて提案することができた.このことにより,創薬研究分野に新たな知見を提供し,同時に新しい癌治療の展望をもたらした.
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