研究課題/領域番号 |
19K19260
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57070:成長および発育系歯学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
阿部 泰典 東京医科歯科大学, 医歯学総合研究科, 非常勤講師 (20822513)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 成長期 / 鼻呼吸障害 / 皮質咀嚼野 / 咀嚼運動 / 咀嚼野 / 大脳皮質咀嚼野 / 咀嚼筋活動 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、鼻呼吸障害を有する子どもが増えており、成長期の鼻呼吸障害は顔の形や歯並びに影響を及ぼすとされている。しかし、鼻呼吸障害が見た目だけでなく噛み合わせの機能にどのような変化を引き起こすかは明らかにされていない。本研究では電気生理学的手法に3次元画像解析を統合した4次元解析システムを用いて、「鼻呼吸障害を改善すべき適正時期の解明」を試みる。本研究の成果は、適切な時期に適切な治療を提供する糸口となり、豊かな食生活を提供しQOLの向上に寄与すると考えられる。
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研究成果の概要 |
近年、成長期に鼻呼吸障害を有する子供は増加傾向にあり、成長期における鼻呼吸障害は顎顔面領域の形態形成や運動制御機能、記憶や学習機能に障害を与えることが報告されている。本研究では成長期の各段階で鼻呼吸障害が皮質咀嚼野の発達および皮質咀嚼野の電気刺激により引き起こされる咀嚼運動の発達に及ぼす影響を解明することを目的とした。その結果、成長期鼻呼吸障害が咀嚼運動の中枢および末梢の発達の両側面に生理学的な影響を与えることが明らかになった。本研究により正常発達からのズレを早期診断し、適切な時期に適切な治療を受けることの重要性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では成長期鼻呼吸障害が咀嚼運動の発達に中枢および末梢の両側面に変調を与えることを明らかにし、成長期の鼻呼吸障害は早期に改善すべき重要性を科学的に立証した。本研究から得られる成果は早期矯正歯科治療のガイドラインの一助となりうる。また、従来の生理学的手法に物体の動きをデジタル的に記録する技術であるモーションキャプチャリングを融合した新たな手法を確立したことで、歯学全般、神経生理学、脳神経学、小児歯科学などの多岐にわたる分野への応用や、新しい学問分野の開拓など学術的な波及効果が期待できる。
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