研究課題/領域番号 |
19K19271
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57070:成長および発育系歯学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
高山 扶美子 九州大学, 大学病院, 助教 (20795950)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 神経細胞 / 睡眠障害 / 自閉スペクトラム症 / 概日リズム障害 / SHED / 概日リズム / ドパミン神経細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
ASD患児から単離したヒト乳歯歯髄幹細胞(SHED)を用い、①ASD患児から採取したSHEDより分化させた神経細胞の日内変動の解析を行う。②遺伝子発現の網羅的解析により、ASDにおける概日リズム破綻の原因遺伝子を同定する。③原因遺伝子のsiRNAや阻害剤によるノックダウンを行い、ASDにおける睡眠障害の原因遺伝子の機能解析を行う。④同定遺伝子の改変マウスを用いシナプス形態・機能および行動解析を行う。 前述の結果により、新しい治療法や創薬開拓に繋がる基盤研究法を提供する。
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研究成果の概要 |
本研究は、歯髄からSHEDを調製して神経細胞へ分化させ、時計遺伝子の発現パターンを比較することで、自閉症と睡眠障害との関連を解明することを目的とする。健常児と自閉症児各5名の歯髄幹細胞を採取し、神経細胞へと分化させ、時計遺伝子を同調させ、4時間おきに細胞を回収してRNAの抽出を行い、時計遺伝子の発現パターンを比較した。しかし、時計遺伝子の発現量が安定せず、自閉症のみらならず健常児においても、安定した発現リズムが得らなかった。そこで、同サンプルを用いて、網羅的解析を行った。結果、自閉スペクトラム症のサンプルにおいて、時計遺伝子や精神疾患関連遺伝子の発現量が有意に低下していることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、実際の自閉スペクトラム症(ASD)患者のSHEDを神経細胞に分化させ日内変動を解析することでASD患児における睡眠障害の実態を明らかにし、睡眠障害から派生したASD症状の状態悪化を食い止め、ASD患児およびその家族に福音をもたらし、社会的医療費負担軽減に寄与することができると考える。
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