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炎症誘導ケモカインレセプター刺激の破骨細胞形成および矯正学的歯の移動への影響

研究課題

研究課題/領域番号 19K19284
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分57070:成長および発育系歯学関連
研究機関東北大学

研究代表者

島 和弘  東北大学, 歯学研究科, 非常勤講師 (40792148)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
キーワード破骨細胞 / CXCL12 / CXCR7 / CXCR4
研究開始時の研究の概要

肥満の有病率は年々増加しており、 矯正治療においても肥満の患者は増加してきている。脂肪細胞と骨代謝は密接に関係していることが明らかとなってきおり、以前我々は、脂肪細胞が分泌するケモカインの一つであるCXCL12が破骨細胞分化を誘発することを報告した。CXCL12の受容体であるCXCR4とCXCR7それぞれに焦点をあて、さらに詳細なメカニズムを明らかにすることで実際に肥満患者の矯正歯科治療に反映できる。

研究成果の概要

野生型マウスの頭蓋部にLPS単独、LPSとCXCR7のagonistである VUF11207をそれぞれ投与後、組織切片を作製し、破骨細胞形成を比較評価した。その結果、VUF11207はLPSによる破骨細胞形成を抑制した。同様にVUF11207はLPSによる破骨細胞形成を抑制した。また、in vitroの実験で、RANKLおよびTNF-aによる破骨細胞形成をCXCL12は促進したが、VUF11207で抑制した。その結果より、 VUF11207はCXCL12による破骨細胞促進を抑制することがわかった。その作用はCXCR7のagonistによって抑制されることがわかった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

近年、生活習慣病の一つである肥満が患者の健康寿命を短縮する因子として問題視されている。肥満は、脂肪細胞が肥大、増殖によって発症する。我々は、脂肪細胞に発現する炎症性サイトカインであるCXCL12が破骨細胞形成に促進することを報告した。CXCL12がシグナル伝達を行う主な受容体としてCXCR4があるが、近年、デコイ受容体であるCXCR7にも結合し、CXCL12/CXCR4のシグナル伝達に抑制的に働くことが報告された。本研究では、CXCL12/CXCR4、CXCL12/CXCR7のシグナル伝達が破骨細胞形成に対する関連性が明らかになれば、肥満の骨代謝への影響を明らかにできると考えている。

報告書

(3件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2022-01-27  

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