研究課題/領域番号 |
19K19314
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
米田 俊樹 岡山大学, 歯学部, 客員研究員 (60756071)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 慢性歯周炎 / microRNA |
研究開始時の研究の概要 |
近年、体液中のmicroRNAが様々な疾患のバイオマーカーとして注目されている。歯周組織中においても、microRNAの発現が歯周病の病態に従って変化する可能性があることが報告されている。また、血液中においてもmicroRNAが含まれており、血液中のmicroRNAは、歯周状態を反映する新たなバイオマーカーとなり得る可能性がある。 本研究では、慢性歯周炎患者および歯肉健常者から採取した血液を用いて、血液中microRNAの網羅的な発現解析を行い、歯周病の病態を反映する血液中microRNAを探索することを目的とする。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、歯周状態を反映する血液中microRNAバイオマーカーを探索することである。慢性歯周炎患者30名およびコントロール群30名の血液サンプルからmiRNAを抽出しマイクロアレイおよび逆転写PCR法を実施したところ、hsa-miR-664a-3p、hsa-miR-501-5pおよびhsa-miR-21-3pが歯周状態を反映するバイオマーカーとなり得ることが分かった。また、これらのmicroRNAについてバイオインフォマティクス解析を行ったところ、hsa-miR-664a-3p およびhsa-miR-21-3pは糖尿病の進行に関わるMAPKシグナル伝達経路と強く関連していた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的な特色は、microRNAを切り口にして、歯周病を反映したバイオマーカーを探索することにある。特に、①血液に注目して歯周病のバイオマーカーを探索する点、②歯周病重症度とmicroRNAの発現に関連があることを明らかにする点、などが挙げられる。 本研究の成果は、歯周状態を反映するバイオマーカーを開発するための重要な知見となり、歯周病の早期発見の診断技術の向上にも貢献できるかもしれない。
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