研究課題/領域番号 |
19K19322
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
内堀 聡史 日本大学, 松戸歯学部, 助教 (90706508)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | インプラント周囲炎 / 細菌 / 検査法 / Slackia exigua / 簡易細菌検査法 / 検査キット / 選択培地 |
研究開始時の研究の概要 |
インプラント周囲の清掃を怠るとプラークに起因するインプラント周囲炎が高頻度に発症することが分かってきた。インプラント周囲炎に起因する細菌は、歯周炎と同様の細菌が主体であると考えられてきたが、近年インプラント周囲炎患者のインプラント周囲の細菌を詳細に調査した研究において、Slackia exiguaという細菌が最も優勢な細菌であると報告されている。つまり、インプラント治療患者に対してこの細菌の割合を調査することはインプラント周囲炎であるかどうかをはかる指標となり得る。 この細菌を簡便に検出できる検査キットを開発は、インプラント周囲炎の早期発見が期待でき、発症の予防につながると考えられる。
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研究成果の概要 |
近年インプラント周囲炎患者のインプラント周囲の細菌を調査した研究において,Slackia exigua(S.ex)という細菌が最も優勢であると報告されている。このことからS.exをインプラント周囲炎の病的バイオマーカーと捉え,臨床の現場で有用なインプラント周囲炎の病態把握に有用な検査キットの開発を行った。 インプラント周囲炎患者,および健常者のインプラント周囲溝滲出液を採取し開発した検査キットを用いたところ,S.exの菌数を定量可能であることが確認された。本検査キットは,臨床においてインプラント周囲組織状態を把握することが可能であり,診断・治療・予後の判定に活用できると推察された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在,臨床で行われているインプラント周囲炎に関する細菌検査のターゲットとなる細菌は,歯周炎と関連した細菌の有無や菌量を調べるものが主流であるが,実際のインプラント周囲組織状態と一致しない場合も多く臨床的意義に疑問を持つ声もある。近年の研究報告ではインプラント周囲炎と歯周炎で炎症惹起の主因となる細菌叢の相違が示唆されている。そこで申請者は,Slackia exiguaという細菌がインプラント周囲炎罹患者のインプラント周囲溝内で最も優勢であった過去の研究結果を踏まえ,本菌をインプラント周囲炎の病的バイオマーカーとして捉えることを着想した。
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