研究課題/領域番号 |
19K19329
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
岡田 俊輔 岡山大学, 大学病院, 助教 (00759681)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 個人識別 / 身元確認 / 歯科法医学 / 法医学 / 法歯学 / 金属アーチファクト / メタルアーチファクト / Gumbel法 / 法歯科医学 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、わが国においては、大規模かつ多様な自然災害が多発している。世界的に見ると、自然災害に加えてテロリズムなどの人為的災害も増加傾向にあり、これら大規模災害においては、多数の人的被害が生じ、身元確認作業が必要となる。 身元確認方法の一つとして、遺体の歯科治療痕を用いる方法があるが、わが国ではこれを専門とする歯科医師は非常に少なく、実際には地域の歯科医師によって行われていることがほとんどであり、従事者の不足や肉体的・精神的な疲弊が叫ばれている。本研究では、CT画像を利用することで、遠隔での運用が可能な、従事者の負担軽減に寄与できる新たな身元確認方法の開発を目的とする。
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研究成果の概要 |
個人識別の手法の一つとして歯科所見によるものがあり、身元不明遺体などの口腔内から得られた歯の治療痕や特徴的な口腔内の所見をデンタルチャートという形式で記録し、生前の口腔内情報と照合することで個人識別を行う。本研究では、近年急速に普及している死後CT画像を利用し、画像上のメタルアーチファクトを解析することで、口腔内の治療に用いられた歯科材料を類推する新たな個人識別法の開発を目的としていた。この方法は、遠隔地からの個人識別の可能性についても提示するものであった。 金属材料については、チタンの識別は可能であったが、それ以外についてはその識別が困難であった。非金属材料については材料間での差異があった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は、新たな歯科的個人識別の可能性を示唆するものであり、既存の手法では困難であった症例について識別が可能となることが考えられる。また、データ解析による個人識別手法であるため、大規模災害など現地への臨場が困難なケースにおいて遠隔地からの身元確認業務の可能性についても示唆された。
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