研究課題/領域番号 |
19K19334
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
臼田 頌 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (90528358)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 筋・筋膜性疼痛 / 口腔顔面痛 / 慢性疼痛 / 頭痛 / セルフケア / 理学療法 / アプリ |
研究開始時の研究の概要 |
慢性疼痛の治療に適した運動療法などを広く普及させるためには,主となるセルフケアでの治療効果を,安定して確実に発揮させることが重要である.しかし医療者側による管理には限界があり,患者の自主性に依存し施行度合いで治療効果に差が出てしまうという問題を認める.そこで今回,スマートフォンを活用し,セルフケア用の医療アプリを作製,患者ごとにカスタマイズされた運動療法を主治医に代わって管理・提供するという「医療アプリの処方」という治療システムを構築する.これにより,セルフケアのより確実な施行と質の標準化をはかり,標準治療の普及とともにセルフケアの効果を最大限に発揮させ病脳期間を短縮させることを目的とする.
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研究成果の概要 |
アプリの動画や通知機能によって,質の高いセルフケアを提供できた.コラムによる疾患教育で鎮痛剤の適切な使用なども行えた.また施設入所中の患者に対し,アプリの特性を活かし受診回数を最低限にしながらも十分な治療効果を発揮できた. 課題としては,当初カスタマイズしたセルフケア方法を提案する機能に力を入れたが,主訴の原因である筋肉以外のケアも必要なことが多く,プログラムに差が出なかった.また,真面目な患者ほどセルフケア内容を記憶してしまい,アプリの有効性が長期間継続しないことがあった. これまでアプリを通して得られたデータをもとに,今後の理学療法の有用性やアプリの活用方法を検討していく予定である.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
慢性疼痛の原因が筋筋膜痛であることが多く,またそれに対する治療に理学療法が有効であることは認知されてきているものの,その効果や,有効な方法については確立されていない.患者の主訴の分布,理学療法の施行時間,改善傾向などを統計学的に分析し,理学療法の有用性を検討していくとともに,これらをアプリケーションを活用してより正確に普及させていき,予防に繋げることは国民の利益である.
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