研究課題/領域番号 |
19K19441
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
加藤 寿寿華 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (30823265)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 睡眠社会学 / 社会医学 / 睡眠学 / 行動医学 / 健康行動 / 公衆衛生 / 予防医学 / 睡眠 / 前向きコホート研究 / メタボローム解析 |
研究開始時の研究の概要 |
睡眠障害は循環器疾患や死亡リスクが増加することから、睡眠対策は重要な問題として注目されている。これまでに睡眠は身体活動、喫煙、肥満といった生活習慣が関連するとされているが、これらの健康行動因子が複合的に重積した場合の睡眠障害に関するリスクについては検討が少ない。本研究では大規模な健診データとメタボロームデータ(11002名)を使用して、健康行動因子を保有する数や組み合わせと、睡眠の質の関連を明らかにする。さらに、メタボローム解析を用いた代謝プロファイリングにより、睡眠障害による心代謝リスクを明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究では効果的な睡眠衛生や睡眠障害による心代謝疾患の予防を検討すべくく、複合的な健康行動・生活習慣(喫煙、運動習慣、肥満、飲酒、食習慣等)の要因数と睡眠障害(不眠症・睡眠時無呼吸症候群等)や短時間睡眠との関連を検討してきた。 結果として、複合的な健康行動をしない人と比較して、複合的な不健康行動を多く持つ人は、不眠症の疑いがあることが示唆された。またその後、心理社会的要因や社会経済的要因を統計モデルなどで考慮し、生活習慣病(高血圧、糖尿病、脂質異常症)や性別ごとに層別で解析も行った。結果として生活習慣病が全くない人においても複合的な不健康行動は不眠症のリスクが高くなることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
不眠症は生活習慣病、循環器疾患や精神疾患、生産性等と関連があることが明らかになり、睡眠は重要な問題として注目されている。本研究では生活習慣病や心理社会的・社会経済的要因を考慮し、生活習慣病ではない人においても複合的な健康行動と睡眠の質の関連が示された。また、昨今のAI技術の発達や情報化社会に伴う急激なライフスタイルの変化に対して これらの社会変化に考慮した睡眠衛生の推進が求められている。睡眠に関連する健康行動の組み合わせと代謝物との関連の結果は個人に沿った睡眠対策を進める上で、考慮すべき点として考えられる。
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