研究課題/領域番号 |
19K19442
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
|
研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
陣内 裕成 日本医科大学, 医学部, 准教授 (50805421)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 慢性腰痛 / セルフマネジメント支援 / 内因性鎮痛機構 / 地域保健 / 慢性運動器痛 / 地域住民 / 無作為化比較試験 / セルフマネジメント / 神経修飾因子 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、平成31年度は中高齢期に多い慢性腰痛保有者を対象とした指導法の開発を行い、研究プロトコルと新規教材の作成、倫理審査・試験登録、住民健診で対象者を抽出・参加勧奨を行う体制の整備を行う。平成32・33年度で無作為化比較試験を実施し、平成33年度は主に解析・成果発表とする。
|
研究成果の概要 |
本研究は、地域の中高年住民で慢性腰痛のある方に対し、運動を用いたセルフマネジメント支援が、生体内の鎮痛作用を活性化するセロトニンやβエンドルフィンの増減に関与するかを、無作為化比較試験を用いて検討した。その結果、血清βエンドルフィン量の1年間の変化量について、セルフマネジメント強化を受けた慢性腰痛群は、受けなかった慢性腰痛群(教材教育)よりも、増加傾向にあった。他方、血清セロトニン量との関連は認められなかった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
慢性腰痛などの長引く関節の痛みに対し、公衆衛生学的観点からのセルフマネジメント強化が再発や重症化の予防に重要と考えられてきた。このメカニズムには、セルフマネジメント強化に伴う自己効力感の向上のみでなく、生体内の鎮痛作用を高める効果が期待されていた。本研究において、その関連が支持される結果となった。このような関連を解明していくことで、地域保健で用いられる介入手法の客観的根拠となり、慢性運動器痛の予防の推進に貢献すると考えられる。
|