研究課題/領域番号 |
19K19450
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 国立研究開発法人国立国際医療研究センター |
研究代表者 |
齋藤 翔 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 国際感染症センター 医師 (40809274)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | カルバペネム耐性 / 薬剤耐性 / IMP / カルバペネマーゼ / 臨床情報 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、感染症治療の切り札であるカルバペネム系抗菌薬に耐性を持つ細菌が国際的に増加傾向であり、これらの細菌に引き起こされた感染症の実態解明が重要な課題として認識されている。本研究ではカルバペネム耐性菌に感染した場合の死亡率、入院期間などの臨床的な影響を明らかにし、薬剤耐性遺伝子などの菌株情報と合わせて解析することで今後最適な対策をとるための基礎情報を解明する。
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研究成果の概要 |
2019年度、本研究開始にあたり研究体制の構築を行った。当施設、藤田医科大学、東京大学、成田赤十字病院、京都大学、横浜市立大学との協力体制を構築し、各施設の倫理委員会による承認取得を進め、規約などの運営体制を整えた。その後さらに5施設がネットワークに加わり、2022年3月の時点で639株のカルバペネム耐性菌菌株を収集した。さらにカルバペネム耐性菌への感染/保菌が確定した患者については詳細な臨床情報の収集を開始し、389例の収集を完了した。解析の結果、日本国内におけるカルバペネム耐性腸内細菌目細菌、非発酵菌の30日死亡率は30%、21.8%に上り、患者に与える影響の大きさが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により日本国内におけるカルバペネム耐性腸内細菌目細菌の30日死亡率は30%、カル バペネム耐性非発酵菌の死亡率は21.8%に上るため患者に与える影響が大きいという実態を明らかにした。また腸内細菌目細菌、非発酵菌ともにアミノグリコシド系抗菌薬の感受性率が高いため、治療のオプションとなりえると考えられた。
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