研究課題/領域番号 |
19K19504
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 沖縄県立看護大学 |
研究代表者 |
野田 千代子 沖縄県立看護大学, 看護学部, 研究員 (60647014)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | ルーラル地域 / 看護職者 / 看護師 / 保健師 / コンピテンシー / 教育プログラムの開発 / ルーラル / 教育プログラム |
研究開始時の研究の概要 |
日本のルーラル地域で働く看護師、保健師(以下、看護職者という)は住民への幅広い健康支援が求められる。数少ない看護職者で多様なサービスを効率良く提供するには様々な役割を補完し合う必要があり、そのためにはこれらの特殊性をふまえた新しい教育プログラムの開発が欠かせない。 本研究は沖縄県の看護職者のコンピテンシーの特定(野田,2018)の延長線上にある。すなわち、研究フィールドを全国に広げ、デルファイ法と面接法を併用して、職種別、経験年数別、地域別に期待されるコンピテンシーのちがいと共通性を明確にする。また、これらの知見から全国のルーラル地域で働く看護職者に共通する教育プログラムの開発を目指す。
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研究成果の概要 |
ルーラル地域で働く看護師と保健師に期待される11のコア・コンピテンシーについての質問紙調査の結果、各コア・コンピテンシーの5段階評価による重要度は、看護師4.1~4.8、保健師4.4~4.9であった。全体のコア・コンピテンシーの重要度は、看護師、保健師ともに5段階評価の4以上であった。 また、面接調査による意見で多くみられたコア・コンピテンシーは、「チームワークと協働」、「システムに基づく実践」、「プロフェッショナリズム」の順であった。いずれも保健師、看護師、医師の3職種全ての研究協力者から重要性についての発言がみられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義や社会的意義は、第1に全国のルーラル地域で働く看護職者に期待されるコンピテンシーの第1次案をわが国で初めて学術的に明確にしたことである。第2に、コア・コンピテンシーを特定するだけではなく、効果的な教育プログラム開発に生かせるように、コア・コンピテンシーの下位に位置するより具体的なコンピテンシーを明確化していることである。第3に、現在はルーラル地域の看護職者に対する研修や教育、そして支援は職種のちがいから縦割りで、別々の組織や部署が担当しているが、本研究の知見から看護師と保健師が共に受ける新しい連携教育を生み出すアイディアが根底にあることである。
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