研究課題/領域番号 |
19K19569
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 神戸市看護大学 |
研究代表者 |
新澤 由佳 神戸市看護大学, 看護学部, 助教 (00710807)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 外来化学療法 / 睡眠評価 / 看護 / セルフケア / 呼吸法 / マインドフルネス / 睡眠 / がん患者 / 化学療法 |
研究開始時の研究の概要 |
がん患者の睡眠の問題の特徴として、一度不眠になるとがん治療終了後も慢性化する(Davidson et al.,2002)ことが報告されている。さらに、不眠に対して薬物療法を行っても効果が得られない場合があり(河崎ら,2008)、非薬物療法による介入の検討が喫緊の課題である。 そのため本研究では、近年がん患者の抑うつや不安の軽減への効果が検討されているマインドフルネスに基づいた呼吸法の睡眠の質改善への効果を検証する。また、マインドフルネス呼吸法の継続日数や実施後患者評価から、睡眠のセルフケアとしての実現可能性を検討する。
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研究成果の概要 |
本研究はCOVID-19感染症拡大の影響で予定の研究参加者数が得られず、現在もデータ収集中である。したがって一部の結果を成果として報告する。 研究参加者は女性5名、平均年齢50.8(±5.3)歳、すべての研究参加者が乳がんの診断を受けていた。研究参加者はマインドフルネス呼吸法(以下、呼吸法)を21日間実施し、呼吸法開始7日前から小型3軸加速度計を装着し睡眠状況を計測した。また、呼吸法実施前後にPSQI(主観的睡眠評価)に回答した。PSQI総合得点平均値(±SD)は、介入前8.0(±3.6)点、介入後6.8(±3.0)点であった。呼吸法実施日数は、平均(±SD)19.8(±1.6)日であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
がん患者は不眠を代表とする睡眠の問題を高頻度で経験しており、睡眠の問題は不安や抑うつ、倦怠感との関連が指摘されている。そこで本研究ではがん患者、特にセルフケアが必要とされる外来で化学療法を受けている患者の睡眠のセルフケア方法として、簡便に実施できる呼吸法に着目した。なお、呼吸法は近年がん患者の不安や抑うつの軽減効果が検討されているマインドフルネスに基づく方法を用いた。 マインドフルネス呼吸法の実施による化学療法中のがん患者の睡眠の質の変化を検討することで、睡眠のセルフケア方法の1つとしての根拠を得ることができると考える。
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