研究課題/領域番号 |
19K19580
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 湘南医療大学 |
研究代表者 |
大森 圭貢 湘南医療大学, 保健医療学部リハビリテーション学科理学療法学専攻, 教授 (60804226)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 高齢者 / 非利き手 / 箸操作練習 / 効果 / 箸操作 / 練習効果 / 日常生活 / 食事 / 食と環境 / 生体情報・計測 / 理学療法学 / 作業療法学 / 生涯発達 |
研究開始時の研究の概要 |
利き手に障害が残存する場合、利き手を交換した代償動作の獲得は活動や参加において重要な課題となる。代表的な利き手交換である非利き手での箸操作については、その練習効果が様々な指標で検証されてきた。しかし、練習効果は評価課題の方法や難度の影響を受けるにもかかわらず、非利き手での箸操作練習の効果を食事場面で検証した報告はなく、非利き手での箸操作の練習が食事摂取場面に効果をもたらすかは明らかではない。 本研究の目的は①食事摂取に必要な箸操作獲得に向けた非利き手への箸操作練習の効果を明らかにする、②非利き手での実用的な食事摂取に必要な箸操作能力水準とその獲得に必要な練習期間を明らかにすることである。
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研究成果の概要 |
身体に障害を呈して活動の遂行が困難になった場合、新たな動作方法を習得して活動を再獲得する必要がある。本研究では、新たな動作方法として非利き手での箸操作に着目し、食事の摂取活動に必要な箸操作動作の獲得ができるか、またその獲得に必要な練習期間を検討した。その結果、2週間の非利き手で箸を使って食事を摂る動作練習により、高齢者と若年者ともに非利き手で箸を操作しての食事を摂取する活動状態の改善がみられた。このことは、若年者、高齢者とも新たな動作方法の学習が可能であり、非利き手での箸操作活動は2週間程度で向上可能なことを示すと考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
若年者、高齢者とも自宅での動作練習を2週間行うことによって、新たな活動の指標、動作の指標、そして活動及び動作時の自覚的な感覚の向上があった。これらのことは、病院や施設といった限られた場でなくても、自宅などにおいて動作練習を継続することによって動作や活動に効果があることを示すと考えられた。さらに、高齢者においても効果が得られたことは、高齢者における生涯発達や、身体障害を呈した者に対する医学的リハビリテーションにおける新たな動作や活動の獲得の可能性を示すものと考えられた。利き手の障害を呈した者における非利き手での実用的な箸操作による食事活動の獲得の可能性を示すものである。
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