研究課題/領域番号 |
19K19587
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
谷水 名美 関西医科大学, 看護学部, 准教授 (50585495)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 臓器移植看護 / well being / 退院後 / 肝移植後 / レシピエント / Well-Being / 肝移植 / 移植看護 / 看護実践モデル |
研究開始時の研究の概要 |
肝移植を受けたレシピエントは増加傾向にあり、多くの長期生存者が社会の中で生活をしている。移植後の暮らしに目を向ける重要性が報告されており、社会で過ごす臓器移植を受けたレシピエントへの継続的かつ長期的な支援が求められている。申請者は、退院後の看護支援のあり方に着目し、先行研究で「看護支援モデル」を作成した。本研究ではこの成果を発展させ、具体的で効果的な看護支援を明らかにして、臨床現場での検証を行う。そして、看護実践で効果的で有用性のある『肝移植レシピエントの看護実践モデル』の開発により、安心・信頼できる医療の確保、そして健康な社会生活を営むための取り組みを強化・推進し、移植医療の発展を目指す。
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研究実績の概要 |
本研究は、肝移植後のレシピエントを退院後も継続的に支援する『看護実践モデル』を開発することを目的とし、これまで計画に沿って実施している。報告者は先行研究で「看護支援モデル」を作成し、どのような人に、どのような支援が必要であるかの概略を示した。その成果をふまえ、本研究では、以下の方法で研究を進めている。なお、モデル開発は、van Meijel ら(2004)が提唱する根拠に基づく看護介入を開発するプロセスを参照した。( 1.看護支援モデルの精錬 2.看護実践モデルの構築 3.看護実践モデルの有用性・有効性の検証 4.肝移植レシピエントの看護実践モデルの開発) 令和4年度は「1;看護支援モデルの精錬」を行うために 肝移植を受けたレシピエントに関わる 看護職者(外来担当看護師や看護師免許を持つRTC)へのWell-Beingを高めるための実践可能な看護支援について「看護支援モデル」の各支援項目をもとに具体的な看護実施内容を語ってもらう面接調査を完了させた。計9名に実施した面接調査の分析を現在進めている。面接予定数は9-10名としており、面接時には前の対象者からの発言以外のことの有無を確認していったため、内容的には飽和化したと考える。2021年度に新型コロナウイルスの感染拡大に伴う影響により、病院に所属する看護職への面接調査が想定以上に困難となっていたため、2022年度はすべて遠隔での面接を実施した。そして、分析をしながら、次の段階である「2:看護実践モデルの構築」に進むために、結果についてスーパーバイズをうけながら、モデルも精錬している途中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
肝移植を実施している施設は大学病院であることから、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、施設の管理者を通しての研究依頼への協力が得ることが困難であり、滞ったことによる。また、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、授業内容の変更や人員不足にともない、遅れが生じている。
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今後の研究の推進方策 |
WEBを用いた遠隔での調査やスーパーバイズに切り替えて、研究を実施しているが、次の時点では、再び施設の管理者を介した研究依頼となるため、肝移植を実施する大学病院においては協力を得ずらいことが予測されるが、これまで一緒に研究を行ってきたメンバーや機縁法を用いながら実施して行く予定である。遅れを取り戻すべく、2023年度は研究協力者とも連携を密にしながら取り組んでいく予定である。
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