研究課題/領域番号 |
19K19587
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
谷水 名美 関西医科大学, 看護学部, 講師 (50585495)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 臓器移植看護 / well being / 退院後 / 肝移植後 |
研究実績の概要 |
本研究は、肝移植後のレシピエントを退院後も継続的に支援する『看護実践モデル』を開発することを目的とし、これまで計画に沿って実施している。報告者は先行研究で「看護支援モデル」を作成し、どのような人に、どのような支援が必要であるかの概略を示した。その成果をふまえ、本研究では、以下の方法で研究を進めている。なお、モデル開発は、van Meijel ら(2004)が提唱する根拠に基づく看護介入を開発するプロセスを参照した。( 1.看護支援モデルの精錬 2.看護実践モデルの構築 3.看護実践モデルの有用性・有効性の検証 4.肝移植レシピエントの看護実践モデルの開発) 令和3年度は「1;看護支援モデルの精錬」を行うために 肝移植を受けたレシピエントに関わる 看護職者(外来担当看護師や看護師免許を持つRTC)など 8~10名を対象に面接調査を行い、Well-Beingを高めるための実践可能な看護支援について「看護支援モデル」の各支援項目をもとに具体的な看護実施内容を語ってもらうことを予定していた。 所属機関の倫理審査で承認を得たあとに、面接調査実施を進めているが、昨年度に引き続き、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う影響により、病院に所属する看護職への面接調査が想定以上に困難となっている。研究依頼の方法について機縁法に変更しデータ収集を行っている状況である。遠隔での面接調査を対象者の状況により実施しているが、予定の対象数に達していない。あと数名で調査は完了するため、すでに得たデータの分析を行いながら、調査を続けている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
肝移植を実施している施設は大学病院であることから、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、施設の管理者を通しての研究依頼への協力が得られないあるいは、滞っている状況である。移植実施施設病院に所属する看護職への面接調査が困難となっているため、遅れている状況となっている。
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今後の研究の推進方策 |
同空間での面接調査は困難であることから、WEBを用いた遠隔での調査や3密を避けた面接調査の方法を準備し、すでに実施している。ただ、施設の管理者を介した研究依頼は、 肝移植を実施する大学病院においては協力を得ることが難しいため、機縁法を用いて実施している。結果、あと数名で調査終了となるため、引き続き機縁法を用いた依頼法で調査を継続し、遅れを取り戻すべく、今年度はエフォートを高くして取り組んでいく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
面接調査によるデータ収集について、令和3年度は新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、面接調査の実施が完了できていない。次年度に残りの面接の実施予定であるため、謝礼や研究補助(テープ起こしなど)、資料収集、データ分析に際してのスーパーバイズをうけるためなどに使用していく予定である。
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