研究課題/領域番号 |
19K19601
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 山形県立保健医療大学 |
研究代表者 |
山田 香 山形県立保健医療大学, 保健医療学部, 講師 (90582958)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | なんとかやりくりする能力 / ワークショップ / 主観的健康 / 慢性疾患患者 / コミュニティ / 場づくり / 患者支援 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、M,Huberらの提唱する新たな健康概念「なんとかやりくりする能力」を慢性疾患患者の獲得可能な能力と位置づけ、その獲得の足場として、ワークショップ形式による「気づき」「学び」を提供する場づくりを行うものである。 そのため、本ワークショップは、医療者主導の研修型ではなく、慢性疾患患者が患者同士の交流やワークショップでの多様な体験を通して、自身が持つ可能性、活動の楽しさ、心地よさを実感できるものとする。本研究で得られた成果は、慢性疾患患者だけでなく幅広い対象の主体性を引き出す、看護実践の新たな手段としてのワークショップの発展につながるものである。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、慢性疾患患者の主体性を引き出す看護実践の新たな手段としてワークショップを導入し、療養生活の学習支援方法を構築することであった。地域高齢者を対象としたダンスワークショップでは、参加者の90%以上が主観的健康や社会的健康を実感し、身体活動や社会参加に前向きな姿勢を得られたことが明らかになった。さらに、このワークショップの主な成功要因として、以下3点が明らかになった。理論に基づいた有効なプログラム、参加者の特性をアセスメントできるファシリテーター、さらには、参加者の特性とプログラム内容を調整できる人材がいたことである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で得られた成果は、慢性疾患患者の主体性を引き出す看護実践の新たな手段としてのワークショップの発展につながるものである。さらには、ワークショップがもつ、対象に応じてプログラムデザインを調整するという特性を活かし、慢性疾患患者に限らず、幅広い対象に向けて新たな健康概念「なんとかやりくりする能力」の獲得を働きかける学習方法としての活用が期待できる。
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